福島県会津坂下町で明治37年(1904年)創業の酒蔵。天明・一生青春・snowdropなどの銘柄を醸造。3代続けて女性が蔵元を務めた「女系の酒蔵」という珍しい歴史を持つ。現在は6代目鈴木孝市氏が杜氏兼代表取締役として、10代〜30代の若手スタッフと共に通年醸造を行う。透明感と優しい風味で飲む人に笑顔をもたらす酒造りを目指している。
明治37年(1904年)、味噌蔵の大番頭だった鈴木幸四郎が小作人の作る米の良さに着目し創業。全国でも珍しく3代続けて女性が蔵元を務める「女系の酒蔵」として、女人禁制と言われた時代にも酒造りを続けた。1997年に外部杜氏制度を終了し、自社スタッフのみでの醸造を開始。初めて造った酒に「一生青春」と銘名し、永遠に若々しい精神を表現。2011年の東日本大震災では蔵が被災したが、「酒で沢山の笑顔の輪を創る」という信念のもと、杜氏を含む4人で再出発。6代目鈴木孝市氏は震災復興のため「ハート天明」を発売し売上の一部を義援金として寄付。若手スタッフと共に地元産米と福島県酵母を活用し、季節感と透明感のある優しい酒を醸造。2024年に創業120周年を迎え、会津の地で伝統と革新を融合させた酒造りを続けている。