万治3年(1660年)創業。360年以上の歴史を持つ、日本酒発祥の地とされる奈良県桜井市三輪に唯一現存する酒蔵。「酒の神が鎮まる地」として信仰される大神神社のお膝元で、三輪山の伏流水を使用した神聖な酒造りを継続。代表銘柄は「三諸杉」(地元流通・漢字表記)と「みむろ杉」(特約店流通・ひらがな表記)。三輪山が古来より「三諸山(みむろやま)」と呼ばれ、「うま酒みむろの山」として親しまれていることから銘柄名が生まれた。菩提酛シリーズでは室町時代の古典的酒造技術を復活させ、吉野杉の木桶で醸造。年間を通じて利き酒体験や聖地巡盃ツアーを開催し、日本酒の発祥の地での酒造文化を伝え続けている。
万治3年(1660年)、初代今西新右衛門によって奈良県桜井市三輪において創業された今西酒造は、日本酒発祥の地とされる聖地で360年以上の歴史を持つ老舗酒蔵である。三輪は古代から「酒の神が鎮まる地」として信仰され、大神神社の御神体である三輪山(古来「三諸山・みむろやま」と呼称)の神聖な水を使用し、神に捧げるにふさわしい清酒を醸造してきた。現在の第14代当主今西将之氏も、今西新右衛門としてこの伝統を継承している。三輪に現存する唯一の酒蔵として、室町時代中期(1400年代)に奈良県正暦寺の僧侶によって創醸された「菩提酛造り」という超自然派の古典的醸造技術の復活にも精力的に取り組んでいる。毎年11月14日には大神神社で全国の蔵元・杜氏が集まる「醸造祈願祭」が行われ、日本酒の精神的な繋がりを大切にしている。「三輪を飲む」をコンセプトに、三輪山の伏流水での酒造りと米作りを継続している。
今西酒造では、日本酒発祥の地・三輪での特別な体験を提供している。参道店(10:00-17:00営業)では利き酒体験が可能で、「三諸杉」「みむろ杉」の様々な銘柄を味わうことができる。駅前店Cafe三輪座(10:00-17:00営業)では、カフェとしてリラックスしながら日本酒を楽しめる。特別な企画として「聖地巡盃ツアー」を開催し、大神神社と酒造りの深い繋がりを学びながら、日本酒の精神的ルーツを体感できる。三輪山の神聖な自然環境と共に、古代から続く酒造文化の精神性を直接体験できる貴重な機会を提供している。
今西酒造は、日本酒発祥の地・三輪に唯一現存する酒蔵として、その歴史的価値と文化的意義が高く評価されている。特に「菩提酛シリーズ」は、室町時代中期に正暦寺で創醸された古典的醸造技術を現代に復活させた革新的な取り組みとして業界内外から注目されている。吉野杉の木桶を使用した伝統的な醸造手法と、三輪山の伏流水を使用したテロワール思想は、日本酒の本質と精神性を継承する模範的な酒造りとして、多くの日本酒愛好家や業界関係者から高い評価を受けている。
〒633-0001 奈良県桜井市三輪510番地
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