日本最北の酒蔵。明治15年(1882年)に増毛町で創業、暑寒別岳の伏流水を使用した南部杜氏の流れを汲む伝統的な酒造りを継承。創業以来140年以上、ニシン景気で栄えた港町で地域と共に歩み続ける。令和6酒造年度全国新酒鑑評会金賞受賞。映画『駅 STATION』のロケ地としても知られ、20種類の試飲が楽しめる観光名所
明治15年(1882年)、新潟県佐渡出身の本間泰蔵が増毛郡役所に酒造免許を申請し創業。泰蔵は嘉永2年(1849年)に佐渡で仕立屋の三男として生まれ、明治6年(1873年)23歳で小樽に渡り、明治8年(1875年)に増毛で呉服商を開業。当初20年間は旧本店(現・国指定重要文化財「旧商家丸一本間家」)敷地内で醸造。ニシン豊漁による好景気と酒需要増加により、明治35年(1902年)に地元の軟石を使用した新酒蔵を現在地に建設、同年丸一本間合名会社を設立。銘柄「国稀」は当初「国の誉」と呼ばれたが、大正9年(1920年)、日露戦争で多くの町民が戦死した慰霊碑の揮毫を乃木希典大将に依頼した際、その人柄に感銘を受けた泰蔵が、乃木の「希」に「のぎへん」を付けて「稀」とし、「国に稀な良い酒」の意を込めて「国稀」と命名。平成13年(2001年)に国稀酒造株式会社へ改称。暑寒別岳の軟水と南部杜氏の技術を継承し、日本海沿岸の厳しい気候風土の中で伝統的な酒造りを守り続けている
石造りの歴史ある酒蔵で酒蔵見学を実施。平日9:00-16:30、土日祝9:00-17:00で年末年始を除き無休。入場料無料で地元限定酒と蔵元限定酒を3銘柄まで無料試飲可能。北海道遺産に選定された増毛の歴史的建物群の一部で、平成17年度北海道赤レンガ建築賞を受賞。明治から続く酒造りの歴史と伝統を感じることができる
令和6酒造年度全国新酒鑑評会で「国稀大吟醸」が金賞を受賞。平成29酒造年度全国新酒鑑評会金賞、全国燗酒コンテス2018プレミアム燗酒部門金賞、Kura Master 2019金賞など、国内外の権威あるコンクールで継続的に高評価を受けている。特に純米吐風国稀や特別純米酒国稀などの主力商品が多数受賞し、南部杜氏の伝統技術と日本最北の酒蔵としての独自性が評価されている
〒077-0204 北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目17