桝一市村酒造場は〒381-0294 長野県上高井郡小布施町807で伝統的な酒造りを行う蔵元です。信州の清涼な気候と山の恵みを活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
桝一市村酒造場は1755年(宝暦5年)に長野県小布施町で創業した270年の歴史を持つ老舗酒蔵です。12代目当主高井鴻山(市村三九郎)は小布施の文化的指導者として活躍し、浮世絵師葛飾北斎を江戸から3度招聘してパトロンとして支援しました。鴻山は北斎と共に祭り屋台の完成を祝って酒を酌み交わし、小布施の文化発展に大きく貢献しました。創業当時の上蔵(1755年建造)は現在でも日本酒の製造に使用され、江戸時代から続く酒造りの伝統を守り続けています。明治時代には複数の事業から酒造業に専念し、1923年には小布施堂を設立。1950年代には6つの酒蔵と共同瓶詰めを行いましたが、1990年代に再び独自ブランドに復帰しました。2000年には伝統的な木桶仕込みを復活させ、全量純米蔵として品質にこだわった酒造りを実践。現在では『碧漪軒』『鴻山』『スクウェア・ワン』『白金』の4銘柄を展開し、特に木桶仕込みの純米酒は蔵元直売のみの限定品として高い評価を得ています。
蔵元直営店では『てっぱ』と呼ばれる手杯カウンターで全銘柄の試飲をお楽しみいただけます。法被姿のスタッフが日本酒の粋な楽しみ方を教えてくれる特別な体験ができます。北斎館から徒歩すぐの立地で、小布施観光の中心地に位置しています。併設する『蔵部』レストランでは地元食材を活かした料理と日本酒のペアリングをお楽しみいただけます。また『桝一客殿』は築200年の土蔵を改装した宿泊施設で、歴史ある酒蔵で過ごす特別な時間を提供しています。事前予約により酒蔵見学も承っており、1755年創業時の上蔵や木桶仕込みの様子をご覧いただけます。
1755年創業の伝統ある小規模酒蔵として、年間生産量約300石という少量醸造で品質を追求しています。2000年に復活させた木桶仕込みの純米酒は蔵元直売限定で、その希少性と品質の高さで愛好家から高い評価を得ています。長野県内97社の酒蔵の中でも最小規模でありながら、全量純米蔵として一切の妥協を許さない酒造りを実践。『碧漪軒』『鴻山』などの銘柄は、小布施の文化的背景を反映した個性的な味わいで多くの日本酒愛好家から支持されています。高井鴻山と葛飾北斎の歴史的つながりを現代に継承し、文化と酒造りが融合した唯一無二の価値を持つ酒蔵として評価されています。
〒381-0294 長野県上高井郡小布施町807
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