1859年(安政6年)創業の株式会社元見屋酒店は、愛媛県西予市宇和町に位置する歴史ある酒造会社です。創業から160年以上の歴史を持ち、江戸時代後期の建物をそのまま保存しながら酒造りを続けています。前蔵は寛政年間、醸造蔵は安政年間に建てられ、200年を経た現在でも当時の姿を保っています。宇和町卯之町は江戸末期の風情を残す歴史的な町並みで知られており、その中で伝統的な酒造りを続けています。仕込水には近隣の雨山(坪ヶ谷)の湧水を使用し、自家栽培の山田錦をはじめとする良質な米を原料として、愛媛県酵母を使用した品質の高い日本酒「開明」を醸造しています。特に有機栽培の山田錦を使用した純米大吟醸は40%まで精米し、3年以上熟成させた純米酒は香りと味わいに深みのある逸品として評価されています。
元見屋酒店の歴史は江戸時代後期の1859年(安政6年)に始まります。創業当時から宇和町卯之町の地で酒造業を営み、前蔵は寛政年間、醸造蔵は安政年間に建築された建物で現在も酒造りを行っています。これらの建物は200年以上の歳月を経ても当時の姿を保ち、江戸末期の風情を残す宇和町の歴史的景観の一部として重要な役割を果たしています。明治、大正、昭和、平成、令和と時代を超えて家業を継承し、伝統的な酒造りの技術を守り続けてきました。特に近年は自家栽培による山田錦の栽培にも力を入れ、原料から一貫した品質管理による酒造りを実践しています。代表銘柄「開明」は地域に根ざした銘柄として親しまれ、有機栽培による山田錦を使用した純米大吟醸や、3年以上熟成させた純米酒など、時間をかけて丁寧に造られた日本酒で多くの愛飲家から支持を得ています。
酒蔵見学は事前予約制で実施しており、江戸時代から続く歴史的な建物での酒造りの様子を見学することができます。ただし、醸造エリアへの立ち入りは安全上の理由により制限されています。宇和町卯之町は江戸末期の町並みが保存された歴史的な地区で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、酒蔵見学と合わせて歴史散策も楽しむことができます。見学では200年以上の歴史を持つ前蔵と醸造蔵の建物、酒造りの工程、「開明」ブランドの歴史について学ぶことができ、試飲も可能です。見学希望の方は事前にお電話での予約が必要です。また、直売も行っており、純米大吟醸や熟成純米酒などの自社製品を購入することができます。
長年にわたって伝統的な酒造りを継続し、特に有機栽培の山田錦を使用した純米大吟醸(精米歩合40%)や3年以上熟成させた純米酒などの品質の高い日本酒で評価を得ています。また、江戸時代から続く歴史的な建物を保存しながら酒造りを続けていることで、地域の文化遺産保護にも貢献しており、宇和町の歴史的景観の保存において重要な役割を果たしています。
愛媛県西予市宇和町卯之町3-88
Phone: 0894-62-0036