有限会社 馬場酒造場は〒849-1315 佐賀県鹿島市大字三河内乙1365で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
寛政7年(1795年)、江戸時代中期に旧能古見村で創業した馬場酒造場は、230年以上の歴史を持つ老舗蔵です。馬場家が8代にわたって守り続けてきた小さな蔵は、年間生産量わずか370石という少量生産を貫いています。転機となったのは8代目馬場第一郎氏の代。大学卒業後、父親の早逝により若くして蔵を継承した第一郎氏は、7年の歳月をかけて地元農家との山田錦栽培を実現。1954年に鹿島市に編入された旧能古見村の名を「能古見(のごみ)」ブランドとして復活させました。「地元の米と水で醸す本物の地酒」を信念に、9軒の契約農家と協力して佐賀県産山田錦の栽培に取り組み、多良岳山系の清冽な伏流水を使用した酒造りを実践。地域の食材や料理との相性を追求し、濃醇な味わいながら甘くても重くない絶妙なバランスの酒を醸しています。全国きき酒選手権大会で2年連続グランプリを獲得するなど、その品質は全国的にも高く評価されています。「酒造りは微生物との共同作業、子育てのようなもの」という第一郎氏の言葉通り、地域と共に歩み、食と酒と人を繋ぐ酒蔵として、佐賀の地酒文化を守り続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
有限会社 馬場酒造場は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
〒849-1315 佐賀県鹿島市大字三河内乙1365
Phone: 0954-63-3888