山三酒造は1867年創業の長野県上田市に位置する酒蔵で、2015年から8年間の休業を経て2023年2月に酒造りを再開しました。真田氏の子孫である金井家が経営していた歴史から、真田六文銭の家紋を裏紋とし、『真田六文銭』を代表銘柄としています。現在は佐久市出身の荋原慎司氏が経営し、伝統の『真田六文銭』と新ブランド『山三』の2本柱で酒造りを復活させています。真田氏の故郷上田の地で、武士の覚悟を表す六文銭の精神を現代に継承した酒造りを目指しています。
山三酒造は1867年(慶応3年)に長野県上田市で創業した武器の酒蔵です。元々は真田氏の子孫である金井家が経営し、真田六文銭の家紋を裏紋として使用していました。1950年代中頃から『真田六文銭』を酒名として使用し始め、1970年代には池波正太郎の時代小説『真田太平記』のブームで上田を訪れる観光客に人気を博しました。しかし、1980年代中頃から普通酒の需要低下で経営が悪化し、高級酒へのシフトに失敗。職人の高齢化や設備の老朽化が進み、2015年には事実上休業状態に陰りました。2021年に佐久市出身の荋原慎司氏が事業を継承し、8年のブランクを経て2023年2月に酒造りを再開しました。現在は先代から受け継いだ『真田六文銭』と、新たに酒蔵名を冠した『山三』の2つのブランドで酒造りを行っています。真田六文銭の名は、信州上田真田氏の家紋『六連銭紋』に由来し、六文銭は仏教の三途の川の渡し賞を表し、武士がいつでも死を覚悟していることを象徴しています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
1970年代には池波正太郎の時代小説『真田太平記』のブームで上田を訪れる観光客に人気を博し、真田六文銭の名が全国に知られました。2015年から8年間の休業を経て、2023年に復活を果たしたことは、日本酒業界でも稀有な事例として注目されています。新経営陣の下で、伝統的な『真田六文銭』ブランドを守りながら、新しいブランド『山三』でも挑戦を続け、真田の故郷上田の酒蔵として新たな歴史を紡いでいます。真田六文銭の精神である武士の覚悟を胸に、品質の高い日本酒作りに挑続しています。
〒386-0321 長野県上田市下丸子川西687-1
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