能登半島の最北端、珠洲市蛸島町で1914年に創業した小さな造り酒屋。代々続く家族経営で、4代目の櫻田博克氏が蔵元杜氏として酒造りを担う。主力銘柄「大慶」「初桜」は地元の漁師たちに愛され、生産量の約9割が珠洲市内で消費される地酒中の地酒。2024年1月の能登半島地震で蔵は全壊したが、白山市の車多酒造との共同醸造により伝統の味を守り続けている。
1914年、漁師町として栄えた蛸島で櫻田惣太郎により創業。当初の銘柄「大慶」は漁師たちの大漁の喜びを表現し、後に家名から「初桜」も生まれた。110年にわたり地元の顔を思い浮かべながら手造りで酒を醸し続け、疲れた体に染み入る甘口の酒は蛸島の漁師たちの日常に寄り添ってきた。能登半島地震による壊滅的被害を受けたが、「若い世代にも楽しんでもらえる酒」という新たな挑戦も含め、石川の酒文化を未来へ繋ぐ復興への歩みを進めている。地域に根ざした酒造りの精神は、震災を経てもなお受け継がれ、全国からの支援と共に再起を目指している。
2024年1月の能登半島地震により酒蔵が全壊したため、現在は酒蔵見学は実施していません。しかし、白山市の車多酒造との共同醸造により、伝統の「大慶」「初桜」の酒造りは継続されています。能登半島の最北端、漁師町蓸島の地域文化と日本酒の深い結びつきを知ることができる歴史ある地域です。今後の復兴状況については公式サイトや電話でお確認ください。
110年にわたり地元珠洲の漁師たちに愛され続け、生産量の約9割が地元消費される「地酒中の地酒」としての特別な地位を築いています。能登半島地震の被害を受けながらも、全国からの支援と車多酒造との共同醸造により復活を遂げる姿勢が、日本酒業界での相互支援のモデルケースとして注目され、地域に根ざした酒造りの重要性を示す例として高く評価されています。特に奏迷的に発見された「桃花鳥」は、復興のシンボルとして全国的な話題となっています。
〒927-1204 石川県珠洲市蛸島町ソ-93
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