鳥取県倉吉市の白壁土蔵群に位置する1843年(天保14年)創業の歴史ある酒蔵。醤油・味噌醸造から始まり、1875年(明治8年)より日本酒「此君」の醸造を開始。国登録有形文化財の酒蔵と県指定保護文化財の母屋を持ち、手作業による少量生産で高品質な酒造りを守り続ける。
天保14年(1843年)、倉吉の商家として創業した高田酒造は、当初は醤油や味噌の醸造を手がけていた。明治8年(1875年)から日本酒醸造に参入し、「此君」(しくん)の銘柄で親しまれるようになった。此君の名は、竹の異名である「此君」に由来し、まっすぐで清らかな竹のような酒を目指す蔵の理念を表している。白壁土蔵群の歴史的景観の中心に位置し、母屋は県指定保護文化財、酒蔵は国登録有形文化財に指定。敷地内には県指定名勝の日本庭園があり、移築された茶室や江戸時代の水琴窟が今も美しい音を響かせる。多くの工程を手作業で行い、少量生産にこだわることで品質管理を徹底。山田錦を35%まで磨いた大吟醸から、酸基醴酛という特殊な製法を用いた限定酒まで、伝統技術と革新的な取り組みを融合。9種類の試飲ができる蔵見学も実施し、倉吉の文化遺産として日本酒文化の継承に貢献している。
白壁土蔵群の歴史的街並みに位置し、主屋は県指定保護文化財、酒蔵は国登録有形文化財に指定されている。売店では試飲が可能(有料、おちょこ付き)で、此君の各種ラインナップを味わうことができる。ただし蔵見学は実施していない。営業時間は9時から17時で、水曜日と木曜日が定休日。
平成12年(2000年)および平成13年(2001年)の全国新酒鑑評会において金賞を受賞。伝統的な手作業による少量生産で品質管理を徹底し、山田錦を35%まで磨いた大吟醸から特殊な酸基醴酛製法を用いた限定酒まで幅広いラインナップで評価を得ている。
〒682-0825 鳥取県倉吉市西仲町2633