天文3年(1534年)創業、現存する日本で5番目に古い歴史を持つ冨田酒造は、滋賀県長浜市木之本町の北国街道沿いに位置する老舗酒蔵です。賤ヶ岳の戦いで活躍した豊臣秀吉の七本槍に由来する代表銘柄「七本鎗」は、無農薬栽培の地元産米と伊吹山系の伏流水を使用し、能登杜氏の伝統技術で醸造されています。15代目当主冨田泰伸氏は、2002年に東京から戻り伝統を守りながら革新的な酒造りに挑戦し、完全無農薬米での酒造りや海外展開を推進しています。1913年には北大路魯山人が滞在し看板を彫ったことでも知られ、延享元年(1744年)建設の主屋は2019年に国登録有形文化財に指定されました。琵琶湖最北端近くの豊かな自然環境と、木之本地蔵院の門前町として栄えた歴史的な町並みの中で、490年以上にわたる伝統を現代に継承し、近江商人の「三方よし」の精神を体現した酒造りを続けています。
長年にわたり地域に根ざした酒造りを続けている歴史ある酒蔵です。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
冨田酒造では酒蔵見学を実施しており、490年以上の歴史を持つ日本で5番目に古い酒蔵の伝統を体感できます。国登録有形文化財の主屋(延享元年建設)や北大路魯山人が彫った看板など、歴史的価値の高い建造物や文化財を見学できます。見学は要予約制で、伝統的な酒造りの工程や無農薬栽培米を使用した環境配慮型の酒造りについて学ぶことができます。北国街道の宿場町・木之本地蔵院の門前町という歴史的な立地で、賤ヶ岳古戦場も近く、観光と合わせて訪問できる魅力的なロケーションです。
2018年にフランス・パリで開催されたクラマスター(Kura Master)日本酒コンクールで審査員賞を受賞し、国際的な評価を獲得しました。2019年には主屋が国登録有形文化財に登録され、文化的価値も認められています。490年以上の歴史を持つ日本で5番目に古い酒蔵として、伝統的な酒造技術の継承と革新的な取り組みが高く評価されています。完全無農薬米での酒造りや環境保全型農業との連携など、持続可能な酒造りへの先進的な取り組みも注目を集めています。
〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1107
Phone: 0749-82-2013