1930年(昭和5年)創業の家族経営による小規模酒蔵。青森県弘前市で唯一の酒造メーカーとして、年間約500石の少量生産を行う。『和醸良酒』をモットーに、岩木山・赤倉山系の湧水と、青森県独自の酒米「豊盃米」を50%使用(残り80%は県産米)した酒造りを実践。5代目蔵元である三浦兄弟が杜氏として、家族や地元蔵人約10名と共に醸造する。代表銘柄「豊盃」は、青森県が開発した専用酒米「豊盃米」と、津軽藩主為信公が戦陣で歌った「ほーはい節」に由来。自社で米を磨く設備を持ち、小蔵では珍しく全量自家精米を行っている。
三浦家は元来、酒樽用のムシロ製造業を営んでいたが、1930年(昭和5年)に酒造業を開始。青森県農業試験場が1976年に交配開発した酒米「豊盃米」は、酒造好適米として一度は生産中止となったが、平成初期に5代目の三浦圭氏が試験場に保存されていた種籾を譲り受け、栽培を復活させた。これにより三浦酒造は日本で唯一「豊盃米」を使用する蔵元となった。2007年(平成19年)に法人化し株式会社となる。銘柄名「豊盃」の由来は二つあり、一つは独自使用する酒米「豊盃米」から、もう一つは津軽藩主為信公が戦場で士気を鼓舞するために歌った「ほーはい節」から名付けられた。現在は5代目蔵元の三浦兄弟が中心となり、兄の三浦圭氏が代表、弟の三浦文則氏が杜氏として家族経営の伝統を守りながら革新的な酒造りを続けている。
酒蔵直売店がリニューアルして再オープンし、最大8種類の豊盃の有料試飲が可能です。サーバーから注がれる30mlの試飲は100円〜300円で、プレミアム品は1,300円まで。弘前駅からバスと徒歩で約30分とアクセスも良好です。少量生産のため希少価値が高く、普段なかなか手に入らないお酒を直接購入できる貴重な機会です。酒蔵見学については事前にお電話でのお問い合わせをお勧めします。
創業以来、家族経営の小規模酒蔵でありながら、独自の酒米「豊盃米」を開発し、この米だけを使用したこだわりの酒造りを続けています。グルメ雑誌で『次世代に注目すべき日本酒』として紹介され、年間約500石の少量生産でありながらその希少性からプレミア価格で取引されることもある人気の高い日本酒です。岩木山・赤倉山系の湧水と契約栽培された高品質な酒米を使用した酒造りが評価され、青森県内でも特に注目される酒蔵の一つとなっています。
〒036-8316 青森県弘前市石渡五丁目1番1号
Phone: 0172-32-1577