安政7年(1860年)に初代川端七右衛門が創業した、160年以上の歴史を持つ埼玉県行田市の老舗酒蔵。忍藩城下の良質な水と米に恵まれた立地で酒造りを開始し、代表銘柄『桁川』を醸造。母屋や酒造場のほとんどが檜と杉で造られた江戸時代からの建造物で、伝統的な酒造りの雰囲気を今に伝えている。利根川と荒川の二つの水系の軟水と山田錦をはじめとする酒造好適米を用い、伝統の技としっかりとした品質管理で心を込めた酒造りを続けている。
安政7年(1860年)、初代川端七右衛門が忍藩城下の良質な水と米に恵まれたこの地で酒造りを開始した。160年以上にわたり真攣な酒造りが子々孫々へと受け継がれ、地域の酒文化とともに歩んできた。江戸時代末期から明治、大正、昭和、平成、令和と長い時代を通じて、地域に根ざした酒造りを継続してきた。特に現在の母屋や酒造場は檜と杉で造られた江戸時代からの建造物で、建築物自体が歴史的価値を持つ。洗米から仕込みのすべてを少人数で手作業で行うため、毎年そう多くは造れず、全量を地元行田の酒販店や飲食店で売り切っている。
現在、酒蔵見学は実施していないが、江戸時代からの歴史的な建造物と伝統的な酒造りの雰囲気を持つ酒蔵として、行田市の武士文化の研究にとって重要な存在。檜と杉で造られた母屋や酒造場に足を踏み入れると、すがすがしい清酒の芳香に体が包まれる。代表銘柄『桁川』は地元行田の酒販店や飲食店で購入可能で、忍藩城下の武士文化とともに楽しむことができる。
清酒桁川は、平成23年と平成24年(100回記念)の2年連続で、毎年春に開催される日本酒業界最大規模の『全国新酒鑑評会』で金賞を受賞した。この受賞は、伝統的な醸造技術と品質へのこだわりが高く評価された結果である。長年にわたる手作業による少量生産でありながら、全国レベルの品質を維持していることが証明された。
〒361-0032 埼玉県行田市佐間2-9-8
Phone: 048-554-3217