大分県竹田市久住町、標高600-700mの高原地帯に位置する酒蔵。久住山系の清らかな伏流水と冬季氷点下になる寒冷な気候を活かした酒造りを行っています。
大正6年(1917年)創業の佐藤酒造は、当初「日の出」銘柄で酒造りを開始。転機は1952年、文豪・川端康成が小説『千羽鶴』の取材で久住を訪れ、二代目・佐藤敏明氏と出会ったことでした。川端氏から「千羽鶴」の名を使用する許可を得て、現在の代表銘柄「久住千羽鶴」が誕生。1954年に株式会社化し、現在の社名となりました。標高600-700mの久住高原に位置し、冬季は氷点下まで下がる寒冷な気候と久住山系の清冽な伏流水という、酒造りに理想的な環境を活かしています。1975年から7年連続で全国新酒鑑評会金賞を受賞するなど、高い技術力が認められています。大分県初となる純米生酛造りを手がけるなど、伝統技法への挑戦も続け、2021年には新ブランド「久住千羽鶴Andante」を立ち上げるなど、革新的な取り組みも展開。日本酒のほか、吟醸粕と籾殻を混ぜた焼酎「碧雲」や梅酒なども製造しています。