弘化元年(1844年)創業、180年の歴史を誇る知多半島・半田市を代表する老舗酒蔵の中埜酒造は、「國盛(くにざかり)」ブランドで愛知県の地酒として広く親しまれています。江戸時代から「醸造業の町」として栄えた半田で、「買う身になって まごころこめて よい品を」という顧客第一主義の理念を守り続け、自然の恵みを最大限に生かした伝統的な技と心を受け継いでいます。知多半島の豊かな自然環境と伊勢湾からの海風が生み出す独特の気候条件を活かし、愛知県産「若水」をはじめとする厳選された酒米と木曽川水系の軟水を使用して、食事に寄り添う旨口の酒造りを展開。昭和60年(1985年)には「酒の文化館」を開館し、日本酒文化の継承と普及にも積極的に取り組んでおり、年間約5万人の見学者が訪れる観光拠点としても重要な役割を果たしています。
中埜酒造の歴史は弘化元年(1844年)、小栗富治郎が中埜又左衛門から酒造権を譲り受けたことに始まります。中埜又左衛門は現在のミツカンの創業者で、当初は味噌・醤油・みりん・日本酒を製造していました。「國盛」の銘柄名は「国の繁栄とともに酒も栄える」という願いを込めて命名されました。半田市は江戸時代から300年以上の醸造文化を誇り、江戸後期には江戸で消費される酒の約30%を供給していた醸造業の中心地でした。黒壁の蔵が建ち並ぶ半田運河沿いの景観は、当時の醸造業の繁栄を物語っています。昭和60年(1985年)には実際に約200年間使用されていた酒蔵を改修して「酒の文化館」を開館し、伝統的な酒造りの道具や技術を後世に伝える文化施設として運営。平成の時代に入ってからは、みかんを使ったリキュール「fruilia(フルリア)」シリーズの開発など、伝統を守りながらも新しい挑戦を続けています。現在も半田運河の源兵衛橋と新橋の間に位置し、知多半島の醸造文化を代表する蔵元として地域に根ざした酒造りを継続しています。
Type: JUNMAI_DAIGINJO
最高級の純米大吟醸
Type: DAIGINJO
高品質な大吟醸酒
Type: JUNMAI_GINJO
地元半田の名を冠した純米吟醸
Type: JUNMAI_GINJO
協会1801号酵母使用の純米吟醸
Type: JUNMAI
辛口タイプの純米酒
Type: HONJOZO
スタンダードな本醸造酒
Type: NIGORI
まろやかな味わいのにごり酒
Type: JUNMAI
自然発泡タイプの純米酒
Type: NIGORI
伝統的などぶろく
Type: JUNMAI_DAIGINJO
彩華シリーズの純米大吟醸
Type: DAIGINJO
彩華シリーズの大吟醸
中埜酒造の「酒の文化館」は昭和60年(1985年)開館以来、年間約5万人が訪れる愛知県内屈指の酒蔵見学施設です。約200年間実際に使用されていた伝統的な酒蔵をそのまま活用した館内では、昔ながらの酒造りの道具や大型の貯蔵樽、蒸米を切る「分次(ぶんじ)」などの貴重な器具を展示。ジオラマを使った酒造工程の説明、映像上映、6-7種類の日本酒試飲体験を通じて、日本酒文化への理解を深めることができます。事前予約により無料の見学ツアー(約40分)も実施しており、専門スタッフが詳しく説明します。併設のショップでは推奨銘柄や梅酒リキュールなどを購入でき、半田運河の黒壁蔵群の景観とともに醸造業の町・半田の歴史と文化を体感できる貴重な観光スポットとなっています。ミツカンミュージアムとも近く、半田の醸造文化を巡る観光コースの重要な拠点として位置づけられています。
中埜酒造は180年の長い歴史の中で、伝統的な酒造技術の継承と品質向上に努め、各種品評会での受賞歴を重ねています。主力銘柄の「國盛」は愛知県内で広く愛されており、特に食中酒としての評価が高く、知多半島の味噌・醤油文化に調和する旨口の酒として地元で高い支持を得ています。また、昭和60年から運営する「酒の文化館」は日本酒文化の普及活動において高く評価され、年間約5万人の見学者を迎える観光施設として愛知県の酒蔵見学の先駆的役割を果たしてきました。近年では、地元産のみかんを使用したリキュール「fruilia(フルリア)」シリーズの開発により、伝統的な日本酒造りの技術を活かした新しい商品展開でも注目を集めており、地域の農産物を活用した六次産業化の取り組みとしても評価されています。
〒475-0873 愛知県半田市中村町1-8-16
Phone: 0569-21-0252