1889年創業の西宮郷を代表する酒造メーカー。「もっと、美味しく、美しく」をコーポレートメッセージに、酒造業を核として化粧品事業、食文化事業まで展開する総合企業。資本金1億円、従業員165名(2024年3月現在)。「何か西宮の役に立てるようなことをしたい」と考えた青年たちの有志により創業され、120年以上にわたり西宮で酒造りを続ける。1913年に宮内庁御用酒「惣花」の詰元となるなど、品質と伝統に裏打ちされた信頼性の高い日本酒を製造。札幌から福岡まで全国7箇所に営業所を構え、全国に向けて高品質な日本酒を供給している。
1889年(明治22年)、「何か西宮の役に立てるようなことをしたい」と願う青年有為会のメンバーにより西宮企業会社として創業。1893年に株式会社化、1896年に西宮酒造株式会社へ改称し、本格的な酒造業を開始。1913年には宮内庁御用酒「惣花」の詰元となり、皇室からも品質を認められる。戦後復興期を経て高度経済成長期には技術革新と設備近代化を推進し、品質向上と生産効率化を実現。1980年代以降は酒造業の枠を超えて美容・健康事業にも参入し、総合企業として発展。2000年、創業111年を機に社名を日本盛株式会社に変更し、現在の企業体制を確立。西宮郷の灘五郷の一角を担う代表的酒造メーカーとして、伝統的な酒造技術の継承と現代的な品質管理を両立させ、130年以上にわたり地域に根ざした企業として成長を続けている。
本社工場に隣接する「酒蔵通り煉瓦館」(兵庫県西宮市用海町4-28、TEL: 0798-32-2525)は、2000年に設立された日本盛のアンテナショップ。営業時間11:00-21:00(施設により異なる)、火・水曜定休(特選売店は火曜のみ休業)、年末年始休業。日本盛特選品の売店、レストラン、ガラス工房を併設し、蔵直送の原酒利き酒やセルフエステなど多様な体験が可能。絞りたての吟醸酒や純米酒など他では飲めない貴重な原酒の試飲コーナーが人気で、日本酒愛好家から高い評価を得ている。日本酒製造工程の見学や酒造文化の学習機会も提供し、地域の日本酒文化普及拠点として機能している。
全国新酒鑑評会において平成14酒造年度から平成29酒造年度まで長期間にわたり金賞を受賞し続けた実績を持つ。特に平成29年度の金賞受賞により、日本酒業界における技術力と品質の高さが公的に認められている。1913年に宮内庁御用酒「惣花」の詰元となった歴史的栄誉を有し、皇室からも品質を認められた格式高い酒造メーカーとして地位を確立。西宮郷・灘五郷の代表的酒造メーカーとして、大関、白鹿などと並ぶ日本酒の一大産地における中核企業としての役割を担っている。酒造業から美容・健康事業への多角化経営でも成功を収め、総合企業として業界内外から高い評価を獲得している。
〒662-8521 兵庫県西宮市用海町4-57
Téléphone: 0798-32-2501