明治5年(1872年)創業、現在は創業153年を迎える西堀酒造は、栃木県小山市の国登録有形文化財指定の酒蔵です。日光連山より湧き出す自然伏流水を仕込み水として使用し、代表銘柄『若盛』と『門外不出』を醸造しています。『門外不出』は『少量生産の高品質なお酒をまずは地元の方へ、地産地消につなげたい』という想いから誕生したブランドで、現在でもその9割以上が栃木県内で消費されています。現在は五代目西堀和男が酒造りを継承し、六代目西堀哲也も蔵人に加わって、伝統と革新を融合した酒造りを行っています。
明治5年(1872年)、滋賀県東近江出身の西堀家十代目・西堀源治郎(三左衛門)が、日光連山より湧き出す天然水に魅せられ、現在の酒蔵を譲り受けたのが始まりです。当初の屋号は『堰屋』で、『琵琶錦』『比良の峯』などの銘柄を展開していました。二代目源治郎(庄蔵)は銀行や貿易会社の重役も務め、昭和期には『若盛』銘柄で栃木県を中心に広域展開。ピーク時には年間約3,000石(30万本)を生産しました。1970年代後半から量から質への転換を図り、昭和後期から平成初期にかけて『門外不出』ブランドが誕生しました。名匠継枻邱一氏から酒造技術を継承し、現在は五代目西堀和男が酒造りを継承し、六代目西堀哲也も蔵人に加わり、『社員造り』を実践しています。日本酒以外にも焼酎、リキュール、スピリッツ、ウイスキーなど多彩な酒類の製造を手がけ、日光街道小山蒸留所として新たな挑戦を続けています。
西堀酒造では酒蔵見学についての詳細な情報は公式サイトでは公開されておりませんが、明治5年創業の歴史ある酒蔵で、国登録有形文化財に指定された資料的価値のある施設であることから、見学を実施している可能性があります。『門外不出』ブランドの地産地消をコンセプトとした酒造りや、日光連山の伏流水を使用した伝統的な酒造りをご覧いただけるかもしれません。最近ではウイスキー製造にも取り組んでおり、日光街道小山蒸留所としての新たな面もご紹介いただけるかもしれません。見学の可否や予約方法については、事前に電話でのお問い合わせをお勧めいたします。
西堀酒造の受賞歴についての詳細な情報は公開されておりませんが、150年以上の歴史を持ち、量から質への転換を図った高品質な酒造りで培った品質の高さは、伝統的な酒造り手法と合わせて一定の評価を得ているものと推察されます。特に『門外不出』ブランドは地産地消をコンセプトとした限定生産のプレミアムブランドとして、栃木県内で高い評価を得ており、その品質の高さが認められています。
〒323-0029 栃木県小山市城東七丁目2-7
Téléphone: 0285-22-0104