2021年に35歳の加藤明敬氏が事業を継承し、新潟で最もあたらしい純米吟醸蔵として再出発した酒造。もともとは1953年に日本錦酒造として設立され、その後越州酒造、越の蔵酒造を経て、2000年に越後伝衛門株式会社へ改名。コロナ禍で一時休造となるも、伝統的な越後杜氏の技法を受け継ぎながら革新的な酒造りに取り組む若き蔵元が、一人で蔵に住み込み丁寧な酒造りを行っている。
1953年(昭和28年)に日本錦酒造として創業し、その後越州酒造、越の蔵酒造と社名を変更しながら新潟市豊栄地区で酒造りを続けてきました。2000年1月1日に越後伝衛門株式会社へと改名しましたが、新型コロナウイルスの影響により2019年12月から製造を休止、2021年5月に正式に休造となりました。しかし、2021年7月に35歳の加藤明敬氏が事業を継承し、2022年1月から醸造を再開した復活蔵です。加藤氏は純米酒の普及に貢献した上原浩氏の醸造哲学を受け継ぐ全国最年少の杜氏として、一人で蔵に住み込み、時間と手間をかけた丁寧な酒造りを実践しています。現在の生産量は各銘柄500〜1000本(720ml換算)と極めて限定的ですが、品質重視の姿勢で新たな新潟の地酒文化の創造に挑戦しています。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
株式会社越後伝衛門は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
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