1881年、弱冠16歳の節五郎が酒造権を譲り受けて創業した菊水酒造は、1972年に日本初の缶入り生原酒「ふなぐち」を発売し、日本酒業界に革命をもたらしました。かつて蔵でしか味わえなかったしぼりたての味を全国で楽しめるようにしたこの革新により、業界のパイオニアとなりました。新発田市に位置し、3万点の文化資料を所蔵する菊水日本酒文化研究所を運営。革新的なふなぐち、菊水の辛口など多彩なブランドを展開し、伝統を守りながら業界革新を推進しています。
1881年(明治14年)、初代節五郎がわずか16歳で酒の製造権を譲り受けて酒屋を興したのが始まりです。1972年に「ふなぐち菊水一番しぼり」を日本初の缶入り生原酒として商品化に成功し、歴史に名を刻みました。この画期的な革新により、それまで蔵でしか味わえなかったしぼりたての味を全国の消費者が楽しめるようになりました。後に3万点の資料を所蔵する菊水日本酒文化研究所を設立し、日本酒文化の保存に努めています。
2025年4月29日にグランドオープンした『KIKUSUI蔵GARDEN』は発酵エンターテイメント酒蔵を体現する新施設で、Lab(発酵ワークショップ・イベントスペース)、Shop(限定品や酒器の販売)、Cafe(発酵食材を使ったスイーツ)の3つのエリアで構成されている。また、菊水日本酒文化研究所では手作り酒の製造が行われる節五郎蔵と資料室を見学でき、約一時間のガイドツアーが実施されている。現在は無料だが2025年10月1日以降は500円。休止日は月曜日(祝日の場合は実施し、翌日休止)。新発田市の田園地帯に位置し、日本初の缶入り生原酒を生んだ革新の蔵元として特色ある体験を提供している。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2025のSAKE部門で『菊水ふなぐち』が本醸造部門のゴールドメダルを獲得。同商品のIWCでのゴールドメダル受賞は2014年に続き2度目。全国新酒鑑評会でも継続的に金賞を受賞しており、令和7年度(2024年)は『仁王寺蔵』、令和5年度(2023年)と令和4年度(2022年)は『節五郎蔵』がそれぞれ金賞を獲得している。1972年に日本初の缶入り生原酒『ふなぐち菊水一番しぼり』を商品化した革新的な取り組みが業界に革命をもたらし、日本酒の新しい楽しみ方を開拓したパイオニアとして高く評価されている。
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