『越乃寒梅』で知られる新潟を代表する酒蔵。1907年の創業以来、「米」「人」「技」を活かした酒造りにこだわり、低温で丁寧に発酵させたすっきりとした味わいの酒を造り続けている。酒質へのこだわりから量的生産を拒み、伝統的な手法で品質第一の酒造りを実現している。
1907年(明治40年)創業。1960年代に雑誌『酒』の編集長であった作家の佐々木久子が『越乃寒梅』を「幻の酒」として紹介したことで地酒ブームの火付け役となった。戦後の三倍醸造が主流だった時代でも、決して儀けに走ることなく本来の酒造りを貫き、淡麗辛口のすっきりとした味わいの酒を造り続けた。現在も品質を第一に、多くの人に愛される酒造りを続けている。
酒蔵見学は実施していない。漂久苦悩した末に「酒蔵見学は行わない」という結論に達し、品質第一の酒造りに専念している。ただし、全国の酒販店や新潟県内の登録店では越乃寒梅を購入できる。新潟市江南区の本社周辺は新潟平野の田園地帯で、美しい田園風景とともに新潟の酒造りの歴史と伝統を感じることができる立地にある。
令和6酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞。過去にも平成14酒造年度から平成29酒造年度にかけて継続的に全国新酒鑑評会で金賞を獲得。第18回全米日本酒歓評会2018の吟醸酒部門で金賞、2018年のインターナショナル・ワイン・チャレンジSAKE部門でも金賞を受賞するなど、国内外の品評会で継続的に高い評価を得ている。特に『越乃寒梅』は日本の地酒ブームの先駆けとして認知され、淡麗辛口の代名詞として高く評価されている。
〒950-0116 新潟県新潟市江南区北山847-1