1894年(明治27年)に初代古澤英保が分家して第二古澤酒造場として創業した、十日町地域を代表する酒蔵。新潟的な淡麗辛口が特徴の酒で、銀柄「松乃井」の名は赤松林の下に仕込み水の井戸があることに由来する。100年以上にわたって培われた伝統の技を今に伝え、業界では珍しい100%自社精米、手洗い精米、低温長期発酵などの伝統的な酒造り手法を守り、小さい酒蔵での丁寧な醸造により約酒の70%が地元で消費される地元密着型の特色ある酒蔵。
明治27年(1894年)に初代古澤英保が分家して第二古澤酒造場として創業。雪深い十日町の地で、赤松林の下から湧き出す清水を仕込み水として使用し、その井戸と赤松林にちなんで銀柄「松乃井」と名付けた。創業以来130年以上にわたって、伝統的な酒造り技術を守り続け、特に手洗い精米、低温長期発酵、徹夜の酒造り監視など、小規模な蔵だからこそできる細かい配慮とチームワークによる酒造りを実現し、新潟の酒らしい淡麗辛口の酒質で地元を中心に高い人気を博している。現在も小規模生産を維持し、約酒の70%が地元で消費される地元密着型の酒蔵として運営されている。
十日町市は雪深い地域で美しい自然環境と豊かな文化遺産で知られ、松乃井酒造場はその中でも伝統的な酒造りを体験できる貴重な場所。100%自社精米、手洗い精米、低温長期発酵など業界では珍しい伝統技術を間近で見られる機会がある。特に赤松林の下から湧き出す清水を使った酒造りの由来や、小規模蔵だからこそ可能な徹底した品質管理、チーム一丸となった酒造りの様子を学ぶことができる。地元で酒の70%が消費されるほどの地元愛と伝統を実感できる貴重な空間として観光客にも人気。
2019年には「越後流酒造技術選手権」で1位を獲得し、伝統的な酒造り技術の高さが公式に評価された。2017年から2020年にかけて地域の日本酒コンペティションで複数の受賞武績を残し、地元密着型の酒蔵でありながら品質でも高い評価を得ている。「栄保」純米大吟醸などの上位銀柄は特に高く評価され、業界では珍しい100%自社精米や手洗い精米などの伝統技術の継承と小規模蔵での丁寧な酒造りが、新潟の酒造業界でも模範的と評価されている。
〒948-0051 新潟県十日町市上野50-1