島根県内最古の酒蔵として400年以上の歴史を持つ右田本店は、関ヶ原の戦い直後の1602年に周防の豪族大内氏の末裔によって創業されました。益田市本町に位置し、代表銘柄「宗味」で知られる老舗酒蔵です。昭和初期まで益田経済の生命線として続いた「宗味市」を始めるなど、地域経済の発展にも大きく寄与してきました。近年は日本酒造りの伝統技術を活かし、島根県初のウイスキー蒸溜所として「右田ウイスキー」の製造も開始。2025年の世界三大酒類品評会では複数のシルバーメダルやゴールドメダルを獲得し、短期間で世界的な評価を確立しています。伝統と革新を融合させた酒造りで、地域の誇りとして新たな歴史を刻み続けています。
島根県益田市に蔵を構える右田本店は、慶長七年(1602年)創業という400年以上の歴史を誇る、島根県で最も古い酒蔵です。創業者・右田右京亮隆正(みぎたうきょうのすけたかまさ)は周防の豪族大内氏の末裔として、関ヶ原の戦い直後の動乱期に石見国益田の地で酒造りを始めました。主力銘柄「宗味(そうみ)」は創業者の法号「恩誉宗味」から名付けられ、歌人・柿本人麻呂や画聖・雪舟も愛したと言われる石見の豊かな自然の恵みと、代々受け継がれてきた伝統の技から生まれます。「伝統の継承と進化」を理念に掲げる右田本店は、歴史ある日本酒造りの技術を守り続ける一方で、新たな挑戦にも果敢に取り組んでいます。その象徴が、島根県初となるウイスキー蒸溜所の設立です。ここで造られる「右田ウイスキー」は、国際的な品評会で受賞するなど、すでに世界レベルの評価を獲得しており、日本酒ファンのみならずウイスキー愛好家からも大きな注目を集めています。4世紀以上にわたり、米、水、自然、そして人々の心を一つにして最高の酒を追求してきた右田本店。その伝統と革新が織りなす一杯は、島根の風土が育んだ豊かな味わいとして、特別なひとときを彩ります。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
島根県初のウイスキー蒸溜所として、右田ウイスキーが国際的な評価を受けています。2025年の世界三大酒類品評会「IWSC」で右田ウイスキー2銘柄がシルバーメダルを獲得。WWA2025では「右田ピュアモルトウイスキー スタンダード」が部門最高賞のカテゴリーウィナー及びゴールドを初受賞。ISC2025でも「右田ブレンデッドウイスキー バーボンスタイル」が2年連続ゴールドを獲得するなど、短期間で世界的な評価を確立しています。
島根県益田市本町3-30