1945年に国の企業整備令により村上管内の14の蔵元が合併して誕生した大洋酒造は、母体となった蔵の中には1635年創業の歴史を持つものもあります。吟醸酒市販の草分けとして、主力銘柄「大洋盛」は鑑評会用の酒をベースとした最高峰の酒。地域限定の「紫雲」は定番の晩酌酒として支持されています。2018年より平田州氏が杜氏に就任し、複数の歴史ある蔵の伝統を継承しながら、プレミアム日本酒の革新を続けています。
昭和20年(1945年)、国が指導する企業整備令により村上管内の14の蔵元が合併して大洋酒造が誕生しました。母体となった各蔵元の歴史は大変古く、井原西鶴の『好色一代女』創刊よりも前の寛永12年(1635年)創業の蔵もありました。この合併により、数世紀にわたる醸造の伝統を一つの会社として保存しながら、吟醸酒の商業市場を開拓する、日本で最も歴史的に重要な酒造集合体の一つが生まれました。
常設展示場「和水蔵(なごみぐら)」では、年中無料で見学できます(営業時間9:00~12:00、3:00~16:00、日曜日・年末年始休業)。展示場内では試飲(有料)と購入が可能で、ここでしか飲めない蔵出し原酒も楽しめます。酒蔵(旧仕込み蔵)見学も通年実施しており、上霐20名様までのグループで要事前申込みにより参加できます。バス駐車場も完備しており、村上地域の観光と合わせてお楽しみいただけます。
大洋酒造は1972年に全国に先駆けて鑑評会出品向けの吟醸酒を発表し、吟醸酒市販の草分けとしての歴史を持ちます。平成19年の関東信越国税局酒類鑑評会では新潟県第一位を受賞するなど、数々の賞を受賞しております。主力銘柄「大洋盛」は鑑評会用の酒をベースとした最高峰の酒として評価され、地域限定の「紫雲」は定番の晚酌酒として長年にわたり地元の方々に支持され続けています。合併により継承した数世紀にわたる醸造の伝統と現代的な技術を組み合わせた酒造りで、日本酒業界における歴史的重要性が評価されています。
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