享保14年(1729年)創業の高井株式会社は、300年以上の歴史を誇る群馬県藤岡市の老舗酒蔵です。高井家は元々近江国(現在の滋賀県)の近江商人で、近江国から関東方面へ行商し、群馬の地に酒蔵を建てた江州蔵の一つです。このような近江商人が興した酒蔵は江州蔵と呼ばれ、関東から東北方面にかけて幅広く存在していました。代表銘柄『巖』(いわお)の名は、西郷隆盛の甥で日清・日露戦争の英雄である大山巖(おおやまいわお)元帥陸軍大将から取ったもので、『陸の大山、海の東郷』と云われた大山元帥から了承を得て命名されました。現在10代目当主のもと、次期11代目当主になる高井幹人専務が2003年に蔵入りし、越後杜氏と二人三脚で『力強い旨味ある酒』をコンセプトに酒造りに邁進しています。仕込み水は群馬県藤岡市御荷鉾山系の鮎川の伏流水を使用し、硬水で醸される酒の独特の酸と力強い旨味を特徴としています。
1729。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
高井株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
〒375-0042 群馬県藤岡市鮎川138