日本最南端の天然醸造蔵元。熊本県津奈木町に位置し、独自の「南端氷仕込み」という製法で酒造りを行う。大関山系の湧水を使用し、伝統的な技術を守りながら酒造りを続けている。
大正5年(1916年)、熊本県津奈木町で竹田珍殊により創業。医者の家系だった竹田家が、治療代として納められた米を活用して酒造りを始めたという独特な起源を持つ。日本最南端の天然醸造蔵として、温暖な気候での酒造りに挑戦。独自に開発した「南端氷仕込み」は、醪の温度を多量の氷で調整する画期的な製法で、南国での安定した酒造りを実現。大関山系から湧き出る清冽な湧水を100%使用し、小規模ながら丁寧な酒造りを貫く。2010年には栃木県で修行を積んだ4代目候補・竹田瑠典氏が参画し、伝統技術の継承と革新に取り組む。代表銘柄「亀萬 純米限定酒」は全国燗酒コンテストで金賞を重ね、2015年にはスローフードジャパン燗酒コンテストで最高金賞を受賞。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでも金賞を獲得するなど、多様な飲み方で楽しめる酒質が評価されている。「酒で結ばれる」をモットーに、自然・伝統・人を繋ぐブティック酒蔵として歩み続ける。
蔵見学可能だが詳細な営業時間・予約方法は直接問い合わせが必要。日本最南端の天然醸造蔵元として代表者による案内がある。独自の「南端氷仕込み」製法の見学を通じて34蔵の伝統技術と革新を体験できる。
2018年・2020年全国燗酒コンテスト金賞(亀萬純米限定)、2022年フランス「Kura Master」プラチナ賞(純米吷醸種萬坤)。大正5年創業、独自の「南端氷仕込み」製法(醪に大量の氷を投入して温度管理)で力強い旨味のある酒造りを実践。
〒869-5602 熊本県葦北郡津奈木町津奈月1192