大正元年(1912年)創業。純米酒の概念がなかった昭和40年から「日本酒本来の酒造り」に着手し、純米酒のパイオニアとして知られる。「本仕込 賀茂泉」は純米酒の普及に大きく貢献した歴史的な銘柄。活性炭素ろ過を一切行わず、十分な熟成期間をとることで、淡い山吹色をした独特の味わいを生み出している。
賀茂泉酒造は大正元年(1912年)に酒造業を創業。社名の「賀茂泉」は地名の「賀茂」と、当蔵所有の山林にある山陽道の名水「茗荷清水」を汲んで酒造りをしたことから「泉」をつけて名づけられた。昭和40年(1965年)、純米酒の概念がまだなかった時代に、米と米麹だけで醸し、精白歩合を画期的な60%に下げた純米酒造りを開始。約6年の試行錯誤の末、昭和46年に「本仕込 賀茂泉」を発売し、純米醸造のパイオニアとなった。現在はアメリカ、アジア、ヨーロッパなど海外にも輸出し、世界中で愛飲されている。
直売ショップでは商品の購入が可能ですが、現在はコロナウイルス感染拡大防止のため試飲は休止中です。併設の「お酒喫茶 酒泉館」は土・日・祝のみの営業(10時00分〜17時00分)で、お酒の飲み比べやコーヒーなどを楽しむことができます。JR山陽本線西条駅から徒歩約8分とアクセスも良く、西条酒蔵通りの散策と合わせてお楽しみいただけます。
KuraMaster日本酒コンクール2024純米酒部門で、賀茂泉の「朱泉本仕込」がプラチナ賞を受賞しました。また「賀茂泉 純米吟醸 山吹色の酒」は、純米吟醸酒を2〜3年熟成させた芳醇さを残しつつ後味がさわやかな熟成酒で、全国燗酒コンテストでも金賞を受賞しています。純米酒の普及に貢献したパイオニアとしての実績と、一貫した品質へのこだわりが高く評価されています。
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