慶応元年(1865年)に創業した松井酒造店は、5代にわたり160年以上の此月を重ねた歴史ある酒蔵です。代表銘柄『松の寿』を醸造し、裏山から湧き出る超軟水の湧水を仕込み水として使用する栃木県内唯一の酒蔵です。この超軟水は全国でも稀に見る真水に近い水質で、酒造りには難しいとされますが、出来上がった酒は綺麗で熟成速度が緩やかという特徴を持ちます。現在の蔵元松井宣貴氏は下野杜氏に初めて認証され、伝統と革新を両立した酒造りで注目されています。
慶応元年(1865年)に新潟県小千谷市片貝町出身の初代松井九郎治によって創業された松井酒造店は、5代160年以上にわたり酒造りを続けてきました。初代九郎治は松井家の九番目に生まれ、故郷を離れて働きに出ることになり、良質な水が湧き出るこの地に移り住んで創業しました。代表銘柄『松の寿』は、松が慶びの象徴として親しまれ、老松のゆかしさ、たくましさを酒名に託して名付けられたといわれています。現在の蔵元松井宣貴氏は1998年に高齢だった越後杜氏に代わって杜氏として酒造りを任され、下野杜氏に初めて認証された人物です。伝統を守りながら新しい技術も積極的に取り入れ、栃木県内唯一の湧水仕込みという特徴を活かした酒造りで地域に根ざした酒文化を守り続けています。
松井酒造店では直売所を運営しており、営業時間は10:00~17:00、定休日は日曜日・祭日(12月は休まず営業)となっています。在宅時は営業しているとのことで、栃木県内唯一の湧水仕込みで造られた『松の寿』を直接購入できます。酒蔵見学についての詳細な情報は公開されておりませんが、事前にお電話でのお問い合わせをお勧めいたします。160年以上の歴史を持つ酒蔵で、超軟水の湧水を使った独特の酒造りを体験できる可能性があります。
松井酒造店は全国新酒鑑評会、IWC、Kura Master等国内外の酒のコンテストで数々の賞を受賞しており、特に超軟水の湧水を使った独特の酒造りが高く評価されています。現在の蔵元松井宣貴氏が下野杜氏に初めて認証されたこともあり、伝統と革新を両立した酒造りで注目を集めています。アメリカを始め海外への輸出も積極的に始め、国際的な評価を獲得しています。『松の寿』の名前の通り、おめでたい意味を持つ酒質として、多くの日本酒愛好家から愛されています。
〒329-2441 栃木県塩谷郡塩谷町船生3683