1975年創業の大和酒造は、『窓をお月酒造』『赤壁酒造』『森田酒造』『北島酒造』の4つの歴史ある酒蔵が合併して誕生した佐賀県佐賀市の酒蔵です。元佐賀県酒造試験場跡地に建設され、現在は年間約2,200キロリットルを製造する佐賀県内最大級の酒蔵の一つです。代表銘柄は『肥前杜氏』と『菱娘』で、伝統的な酒造りの技術を継承しながら現代的な設備と品質管理で高品質な日本酒を醸造しています。特に吟醸酒の製造に優れ、佐賀県の名人杜氏たちの技を伝承した酒造りで知られています。
大和酒造の歴史は1975年、佐賀県内の4つの伝統ある酒蔵—『窓の月酒造』『赤壁酒造』『森田酒造』『北島酒造』の合併によって始まりました。元佐賀県酒造試験場の跡地という酒造りにゆかりの深い土地に建設され、酒造りの研究と技術開発の伝統を受け継いでいます。創業当初から現代的な設備と伝統的な技術を融合させた酒造りを推進し、短期間で佐賀県内最大級の製造量を誇る酒蔵へと成長しました。戦後の高度経済成長期に酒類消費が拡大する中、伝統ある小島の酒蔵が結集して現代的な製造体制を構築したことは、日本酒業界における先進的な取り組みでした。中でも佐賀の肥前杜氏の伝統と技術を結集し、『肥前杜氏』ブランドでその技術力を全国にアピールしたことは画期的でした。創業から4十数年が経つ現在も、各蔵元の歴史と伝統を大切にしながら、新しい時代に合った酒造りに挑戦し続けています。
大和酒造では酒蔵見学を実施しており、事前予約で酒造りの工程や設備をご覧いただけます。佐賀県内最大級の製造量を誇る現代的な設備と、伝統的な酒造りの技術が融合した製造現場を見学できるのが大きな特徴です。特に肥前杜氏の伝統と技術を継承した吟醸酒の製造工程について詳しくご紹介します。企業見学や研修も受け入れており、営業時間は平日8:30~17:00(土日祝日休み)で、詳細はお電話でお問い合わせください。
大和酒造の代表銘柄『肥前杜氏』は、佐賀の名人杜氏たちの技術と伝統を体現した銘酒として高く評価されています。特に『大吟醸 慶長肥前杜氏』は、肥前杜氏が吟醸コンクールの出品用に精魂を込めて醸した吟醸酒の最高峰と評され、佐賀県清酒品評会や全国新酒鑑評会での入賞実績を持ちます。また、『菱娘』ブランドの本格焼酎は、全国でも珍しい菱の実(水栗)を原料とした独特な製品で、その希少性と上品な味わいで焼酎愛好家から高い評価を得ています。各品評会での受賞を通じて、佐賀県を代表する酒蔵の一つとしての地位を確立しています。
〒840-0201 佐賀県佐賀市大和町尼寺2620