樽平酒造株式会社は〒999-0122 山形県東置賜郡川西町大字中小松2886で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
樽平酒造は1695年(元禄年間)創業、300年以上の歴史を誇る山形県川西町の酒蔵です。上杉藩から苗字帯刀を許された由緒ある家柄で、現在12代目井上恭七が伝統を継承しています。1997年に主屋が国の登録有形文化財に指定され、江戸時代の風情を残す建物で酒造りを続けています。日本文化を大切にする理念から純米酒のみを醸造し、全ての米を精米歩合40%以上まで磨き上げています。木製の甑、麹蓋、暖気樽など伝統的な木製道具を使用し、木樽での短期熟成により独特の風味を生み出す手法は、漫画「美味しんぼ」やNHKドラマ「蔵」でも紹介されました。「住吉」は辛口で杉樽熟成、「樽平」は濃醇な旨味、「雪むかえ」は新鮮な味わいと、それぞれ個性的な酒を醸しています。1928年には日本初の蔵元直営居酒屋を東京に開店するなど、革新的な取り組みも行ってきました。併設の掬粋巧芸館には国・県指定文化財を含む約600点の陶磁器を展示し、酒文化と芸術の融合を図っています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
樽平酒造株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
〒999-0122 山形県東置賜郡川西町大字中小松2886
Téléphone: 0238-42-3101