佐藤酒造株式会社は〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住6197で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
大正6年(1917年)創業の佐藤酒造は、当初「日の出」銘柄で酒造りを開始。転機は1952年、文豪・川端康成が小説『千羽鶴』の取材で久住を訪れ、二代目・佐藤敏明氏と出会ったことでした。川端氏から「千羽鶴」の名を使用する許可を得て、現在の代表銘柄「久住千羽鶴」が誕生。1954年に株式会社化し、現在の社名となりました。標高600-700mの久住高原に位置し、冬季は氷点下まで下がる寒冷な気候と久住山系の清冽な伏流水という、酒造りに理想的な環境を活かしています。1975年から7年連続で全国新酒鑑評会金賞を受賞するなど、高い技術力が認められています。大分県初となる純米生酛造りを手がけるなど、伝統技法への挑戦も続け、2021年には新ブランド「久住千羽鶴Andante」を立ち上げるなど、革新的な取り組みも展開。日本酒のほか、吟醸粕と籾殻を混ぜた焼酎「碧雲」や梅酒なども製造しています。長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
佐藤酒造株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住6197