1677年(延宝5年)初代塩屋源兵衛によって創業された、京都伏見で340年以上の歴史を誇る老舗酒蔵。現在は11代目山本源兵衛が代表を務め、伏見七名水の一つ「白菊水」を使用して代表銘柄「神聖」を醸造。大正時代に白居易の漢詩から酒銘を命名し、ラベルには富岡鉄斎の書を使用。特に裏千家宗匠により1980年に命名された「松の翠」は茶道や高級料亭「吉兆」で使用される特別な酒として知られ、日本料理との調和を重視した酒造りを貫いている。
長年にわたり地域に根ざした酒造りを続けている歴史ある酒蔵です。都の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
大正時代の酒蔵を改造した「鳥せい本店」は日本初の酒蔵内直営レストランとして知られ、黒い大梁と白壁の歴史的雰囲気の中で新鮮な鹿兒島産鳶料理と醒出し生原酒を楽しめる。店内には約250席を用意し、個室も完備。また、隣接する酒蔵直売所では15種類以上の日本酒の試飲と販売を行い、20年熟成酒や蔵元限定品、酒粕などのオリジナル商品も販売。京阪本線伏見桃山駅から徒歩5分のアクセスで、伏見の酒蔵めぐりの拠点として人気。
1964年に江田賞を受賞し技術的優秀性を評価される。昭和37年には伴淳三郎を起用したテレビCM「かあちゃん、一杯やっか」で全国的なブームを巻き起こし、日本酒の大衆化に大きく貢献した。代表銀柄「神聖」は富岡鉄斎の書を使用した伝統的なラベルで知られ、特に「松の翠」は裏千家茶道で公式に使用される唯一の日本酒として、茶道界から高い評価を受けている。超高級料亭「吉兆」(嵐山)でも採用されるなど、日本料理との調和を最優先とした酒質が専門家から絶賛されている。
〒612-8047 京都市伏見区上油掛町36-1