文久3年(1863年)創業。奈良県吉野郡下市町で160年以上の歴史を持つ酒蔵。環境省選定「名水百選」、国土交通省「水の郷34」、奈良県「やまとの水」に認定された大峰山の「ごろごろ水」を仕込み水に使用。厳選した酒米と伝統的な手造りにこだわる。
藤村酒造は文久3年(1863年)、江戸時代末期に奈良県吉野郡下市町で創業した。以来160年以上にわたり、吉野の豊かな自然環境のもとで酒造りを続けている。主力銘柄「万代老松」は、大峰山の名水「ごろごろ水」を仕込み水として使用。この水は環境省選定「名水百選」、国土交通省「水の郷34」、奈良県「やまとの水」の三つの認定を受けた希少な名水である。蔵元自らが農家を訪ね歩いて最良の酒米を厳選し、杜氏と蔵人たちが季節とともに移りゆく豊かな自然の中で手造りの酒を醸している。特に吉野地方特有の厳寒期を活かした寒造りにこだわり、一本一本丁寧に手造りの味を大切にしながら酒造りを行っている。伝統的な製法を守りながら、地域の風土と自然の恵みを最大限に活かした酒造りが特徴である。長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
藤村酒造株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
奈良県吉野郡下市町下市154