明治15年(1882年)に創業された静岡県藤枝市の老舗酒蔵。代表銘柄『志太泉』は藤枝の地主・杉村家の分家である望月家が望月久作により始めた酒造りの伝統を受け継いでいる。現在の代表望月雄二郎氏のもと、能登杜氏の西原光志氏が酒造りを指揮している。南アルプス系の軟水である瀬戸川伏流水を使用し、すべての酒に吟醸造りの手法を応用した丁寧な酒造りで知られている。地元藤枝産の誉富士を使用した酒造りにも積極的で、テロワールを表現した地域性豊かな日本酒を提供している。
明治15年(1882年)、藤枝の地主であった杉村家の分家・望月家の望月久作が酒造りを始めたことが志太泉酒造の始まりである。明治時代から140年以上にわたり、代々の主人は地元藤枝の気候や水質、風土を活かした酒造りを続けてきた。特に戦後は能登杜氏の技術を導入し、静岡県内でも高い技術力を誇る酒蔵として成長した。南アルプス系の軟水である瀬戸川伏流水を使用した酒造りは、繊細で上品な酒質を生み出し、地元の人々からはもちろん、全国の日本酒愛好家からも高い評価を得てきた。近年では地元産の誉富士を使用した酒造りにも積極的に取り組み、地域との結びつきをさらに深めている。
志太泉酒造では現在、酒蔵見学は原則的に行わない方針に転換している。直売店での購入は可能で、平日は8時から17時まで営業している。土日祇日の営業時間は公式サイトで確認が必要。クレジットカード、電子マネーなどの決済に対応しており、購入に便利。
全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、静岡県酒造組合品評会でも優秀な成績を収めている。また、能登杜氏自醸酒鑑評会で第2位を獲得するなど、専門技術と品質の高さが評価されている。これらの受賞は、能登杜氏の伝統技術と地元産の素材を活かした酒造りが高く評価されていることを示している。
〒426-0133 静岡県藤枝市宮原423-22-1