1716年(享保元年)に創業した福井県最古の酒蔵で、300年以上の歴史を誇る。八坂神社に御神酒を奉納することから蔵の歴史が始まり、現在15代目が経営している。代表銘柄「飛鳥井(あすかい)」は、京都の公家「飛鳥井氏」がこの地で誕生したことに由来する格調高い名前を持つ。八坂神社から湧き出る「延命の水」(名水百選)を仕込み水として使用し、福井県産米にこだわった酒造りを行っている。女性蔵元ならではの優しさと愛情をプラスした、地域密着型の地酒をラインナップしており、「この蔵でしか醸せない商品」「優しい甘さの商品」「村おこしの商品」など多彩な展開を見せている。創業300周年を記念して新商品「さくら鞠子」を開発するなど、伝統を守りながらも革新的な取り組みを続けている。
丹生酒造の歴史は1716年(享保元年)、徳川幕府第8代将軍吉宗の時代から始まります。福井県最古の酒蔵として300年以上の長きにわたり、この地で酒造りを続けてきました。創業の起源は八坂神社への御神酒奉納にあり、神聖な使命から始まった酒造りは、代々受け継がれる家業として発展しました。京都の公家「飛鳥井氏」との深い縁から「飛鳥井」という格調高い銘柄名が生まれ、この名前には歴史と品格が込められています。江戸時代から明治、大正、昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、15代にわたって家業を守り続けてきたことは、単なる商業的成功を超えた文化的使命感の表れでもあります。八坂神社から湧き出る「延命の水」という名水に恵まれ、この水の恩恵を受けて醸される酒は、まさに神々の恵みを体現したものと言えるでしょう。現在は女性蔵元が経営の舵を取り、伝統を大切にしながらも時代に合った新しい商品開発に取り組み、地域活性化にも貢献しています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
丹生酒造株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
福井県丹生郡越前町天王18-3
Téléphone: 0778-34-0022