1788年(天明8年)に創業した虎屋本店は、230年以上の歴史を持つ宇都宮市の老舗酒蔵です。初代は近江の国五個荘村出身で、代表銘柄「七水」「菊」を醸造しています。下野杜氏の天満屋徳氏が平成21酒造年度から杜氏を務め、伝統的な酒造りの技術を現代に継承しています。小規模ながら丁寧な手作りの酒造りにこだわり、栃木県産米「夢ささら」や「雄町」などの酒造好適米を使用して、個性豊かな日本酒を醸造しています。
1788年(天明8年)に近江の国五個荘村出身の初代が宇都宮市本町で創業した虎屋本店は、230年以上にわたり地域に根ざした酒造りを続けてきた歴史ある酒蔵です。江戸時代後期から明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を歩み、戦乱や自然災害を乗り越えながら酒造りの伝統を守り続けてきました。代表取締役の松井保夫氏のもと、平成21年度からは下野杜氏の天満屋徳氏が杜氏として就任し、伝統的な製法と現代的な感性を融合させた酒造りを実践しています。代表銘柄「七水」は宇都宮の清らかな水をイメージした名前で、「菊」とともに地元で愛され続けています。特に近年は栃木県産米「夢ささら」を使用した純米大吟醸や雄町米を使った純米吟醸など、原料米の特性を活かした個性的な日本酒の醸造に力を入れ、IWC2018で金賞を受賞するなど国際的な評価も獲得しています。小さな蔵ながら品質の高い酒造りで、宇都宮の酒文化を支える重要な存在として地域の誇りとなっています。
虎屋本店では現在、蔵元見学は実施していません。しかし、1788年創業の歴史ある酒蔵として、宇都宮市本町の中心部に位置する蔵の外観は、江戸時代から続く酒造りの伝統を感じることができます。直売所や地元の酒販店では、代表銘柄「七水」「菊」の各種商品を購入することが可能で、特にIWC2018金賞受賞の「菊 純米大吟醸~栃木の紅菊~」や栃木県産米「夢ささら」を使用した限定商品などは、230年の歴史と技術が結集した逸品として多くの日本酒愛好家に愛されています。
虎屋本店は特にIWC(インターナショナルワインチャレンジ)2018で「菊 純米大吟醸~栃木の紅菊~」が金賞を受賞し、国際的な評価を獲得しました。小さな蔵でありながら、栃木県産米「夢ささら」や雄町米などの酒造好適米を使用した純米酒や純米吟醸酒で高い品質を維持し、伝統的な酒造りと現代的な技術の融合により、国内外の日本酒コンペティションでの受賞につながっています。230年以上の歴史を持つ老舗酒蔵としての伝統と技術が、現代の日本酒文化においても高く評価されていることを証明しています。
栃木県宇都宮市本町4番12号