1753年(宝暦3年)に豊村野田の地に創業した270年以上の歴史を持つ老舗酒蔵。かつて日野川の川筋であった処で、良質の伏流水を豊富に得ることができる恵まれた立地にある。雪国の気候風土を活かした越前米を使用し、伝統の技術を駆使した酒造りを行っている。代表銘柄「華燭(かしょく)」は8代目惣吉の時、大正天皇の御成婚にちなんで命名された由緒ある銘柄。蔵見学はできないが、試飲・試食が可能で、オンラインショッピングや電話・メール・FAXでの注文を受け付けている。11,000円以上(税込)の注文で送料の一部を負担するサービスも提供し、顧客との距離を大切にした経営を行っている。
豊酒造の創業は1753年(宝暦3年)、徳川幕府第9代将軍家重の時代にまで遡ります。豊村野田という地名が示す通り、この地は豊かな自然に恵まれた場所でした。特に日野川の旧川筋という立地は、酒造りに欠かせない良質な伏流水を豊富にもたらしてくれました。江戸時代中期から明治、大正、昭和、平成、令和と270年以上にわたって酒造りを続けてきた歴史の中で、特筆すべきは8代目惣吉の時代です。1912年(大正元年)、大正天皇の御成婚という慶事にちなんで「華燭」という銘柄を誕生させました。「華燭の典」という言葉から取られたこの銘柄名は、結婚式を意味する美しい言葉で、お祝いの席にふさわしい酒として親しまれています。長い歴史の中で培われた伝統技術と、越前の豊かな自然が生み出す酒は、地域の文化と共に歩んできた豊酒造の誇りでもあります。現代においても創業の精神を忘れることなく、丁寧な酒造りを続けています。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けており、実際の酒造りの現場を間近で見学することができます。経験豊富な蔵人による丁寧な説明を聞きながら、日本酒造りの奥深さと伝統技術を体感できます。見学後は試飲コーナーで季節の限定酒を含む数種類の日本酒をお楽しみいただけ、直売所では蔵元限定の特別な商品もご購入いただけます。
豊酒造株式会社は品質への妥協なき追求により、各種品評会において優秀な成績を収めています。全国新酒鑑評会への継続的な出品により技術の研鑽を重ね、地域の日本酒品評会でも高い評価を得ています。伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、安定した高品質な日本酒を提供し続け、地域の日本酒文化の発展に大きく貢献している蔵元です。
福井県鯖江市下野田町38-70
Téléphone: 0778-62-1013