1862年創業、伊勢神宮御料酒を献上する全国唯一の蔵元。灘五郷・西宮郷に位置し、生酛造りによる伝統的な酒造りを継承する老舗酒蔵。宮水と山田錦を使用し、品質第一主義を貫く超一流主義で知られる。年商8億4400万円、従業員38名の中規模蔵ながら、約100年間にわたり伊勢神宮に御料酒を奉納し続けている格式高い蔵元。初代辰馬悦蔵による村米制度の導入は後の山田錦開発の礎となり、契約栽培による品質向上に先駆的役割を果たした。100%自家醸造にこだわり、他社との混和を一切行わない純粋な灘酒を醸造している。
1862年(文久2年)、初代辰馬悦蔵が辰馬本家から分家して西宮郷で創業。雀部家の鱗蔵を買い取り「鱗」印で江戸への出荷を開始し、後に「白鷹」印を確立。1877年日本初の内国勧業博覧会で花紋賞受賞、1889年パリ万国博覧会で賞杯獲得など国内外で高評価。1893年に村米制度を導入し、農家に奨励金を出して酒米改良を支援、これが後の山田錦開発と契約栽培システムの礎となる。大正時代以降、伊勢神宮御料酒として選定され約100年間継続奉納。戦後復興期を経て現在まで、灘本流の生酛造りと品質第一主義を維持。平成期には第4代澤田明社長のもと経営安定化を図り、伝統技術の継承と品質向上に努める。令和の現代においても、宮水と山田錦を活かした伝統的製法を守り続け、限定生産による高品質な日本酒を全国に供給している。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
灘五郷・西宮郷の代表的蔵元として、伊勢神宮御料酒の製造現場を見学できる貴重な機会を提供。宮水の特性と生酛造りの伝統技術、100年続く村米制度による山田錦栽培の歴史を学べる。伊勢神宮に毎日奉納される全国唯一の御料酒製造工程は特に注目度が高く、神聖な酒造りの現場を体感できる。見学は事前予約制で、蔵人による詳細な説明と試飲が含まれる。西宮市浜町の本社工場では、宮水井戸の見学も可能で、カルシウムとリン含有量の高い名水の特性を実際に確認できる。阪神電車西宮駅から徒歩圏内のアクセス良好な立地で、灘五郷酒蔵めぐりの重要拠点。限定品や季節酒の直販も行っており、蔵元でしか購入できない特別な商品も用意されている。
1877年日本初の内国勧業博覧会花紋賞受賞、1889年パリ万国博覧会賞杯獲得をはじめ、明治期より国内外の博覧会で多数受賞。最も名誉ある実績は約100年間継続する伊勢神宮御料酒としての選定で、全国の蔵元から唯一選ばれ続ける格式の高さを示す。大正時代から令和に至るまで、神宮に毎日奉納される御神酒として品質の一貫性と神聖性が認められている。生酛造りによる伝統的製法と品質第一主義が長年評価され、灘五郷を代表する銘柄として地位を確立。村米制度による山田錦栽培の先駆的取り組みは日本酒業界全体の品質向上に貢献し、業界内で高く評価されている。100%自家醸造による純粋な灘酒として、混和を行わない製造姿勢が品質の信頼性を保証し、酒造業界における模範的存在として認識されている。
〒662-0942 兵庫県西宮市浜町1番1号