寛政5年(1793年)創業の老舗酒造で、四国西南の三間町宮野下にて200年以上にわたり銘酒「虎の尾」を醸造しています。蔵元杜氏の先駆者として、45年もの間、西本氏が銘酒「虎の尾」を造り続けています。糖類を一切入れずに造られており、精米歩合は普通酒でも58%以下で、すべての商品が吟醸酒の精米歩合の基準である60%以下を満たしているのが特徴です。精米比率38%の高精白率で兵庫県産の特等米山田錦を使用し、こだわりの酒造りを行っています。
「虎の尾」には江戸時代から今に伝わるエピソードがあります。寛政5年(1793年)に一揆を起こした土地の百姓たちに、吉田領伊達3万石の在郷町「宮野下」にあった時の上酒屋「桑名屋」当主、桑名屋半兵衛が労をねぎらうために振る舞ったお酒がその始まりです。200年以上の歴史を持つ清酒「虎の尾」として長い伝統を誇り、昭和50年(1975年)ごろから蔵元杜氏として西本氏が酒造りを行っています。少量生産で地元を中心に販売される入手困難な知る人ぞ知る逸品として愛され続けています。
蔵見学を実施しており、平日9:00-16:00に見学可能です。ただし、時期・日時によっては不可のことがあるので、10日前までに事前の確認が必要です。見学は最大10名まで、駐車場は4台まで対応可能です。酒蔵の歴史や製造工程について詳しく説明を受けることができます。
愛媛県最高齢の杜氏でもある社長の西本勝氏が心を込めて醸造した「虎の尾」は、全国新酒鑑評会において金賞を5回も受賞しています。精米比率38%と通常の大吟醸(50%以下)に比べ高精白率の技術力が高く評価されています。
愛媛県宇和島市三間町宮野下855