明治9年(1876年)に創業され、福岡県大川市鐘ヶ江に所在していた老舗酒造。酒名「清力」は、所有していた船の名前が「清力丸」だったことから命名された。筑後川水系の伏流水を仕込み水に使用し、山田錦などの良質な酒米で酒造りを行っていた。辛口を中心とした酒質で、蔵のキャッチコピーは「しみじみと男心が通う酒」であった。平成8年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、高い技術力を誇っていたが、2016年に自己破産により廃業。現在は蔵内堂が事業を継承している。
明治9年(1876年)に創業した老舗酒造で、140年の歴史を持つ。酒名「清力」は創業者が所有していた船の名前「清力丸」に由来する。長年にわたり大川市で酒造りを続け、筑後川水系の良質な伏流水と山田錦などの酒造好適米を使用して品質の高い日本酒を製造してきた。平成8年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、技術力の高さを示していたが、経営環境の変化により2016年に自己破産し廃業に至った。現在は蔵内堂が事業を継承し、清力ブランドの製造を続けている。
清力酒造の事務所として明治41年(1908年)に建築された建物は、現在「大川市立清力美術館」として公開されており、福岡県の文化財に指定されている。酒造としての歴史を物語る貴重な建造物として、地域の文化遺産の一部となっている。
平成8年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞。長年の酒造技術の蓄積と品質へのこだわりが評価された結果であった。廃業前まで一定の技術水準を維持し続けていた証拠として、この受賞歴は清力酒造の歴史において重要な意味を持つ。