明暦元年(1655年)に創業した360年以上の歴史を持つ老舗酒蔵で、取手市で唯一自社醸造を続ける酒蔵です。主要銘柄『君萬代』は明治天皇がこの地域に行幸した際、田中酒造の井戸水を献上した功によって下賜された由緒ある名前で、『君(日本国)が萬年続くように。その国とともに萬年続けるように』という意味を持ちます。利根川の砂礫層を通る豊富な伏流水と後背地の穀倉地帯の恵みを活かし、人の手による洗米、和釜によるふかし、室での麹造り、酒母、もろみまで全て手造りをモットーとしています。取手の契約農家が栽培した『日本晴』を主に使用し、地元の風土を生かした酒造りにこだわっています。
明暦元年(1655年)に創業し、360年以上にわたって陸前浜街道(現国道6号)沿いの宿場町・取手で酒造りを続けてきた歴史ある蔵元です。明治時代には明治天皇がこの地域に行幸された際、田中酒造の井戸水を献上したところ、その功により『君萬代』という銘柄名を下賜されました。2006年の先代逝去の危機を乗り越え、四女・誠子氏が15代目として経営を継承し、現在は小川夫妻が蔵を切り盛りしています。奥様の誠子さんが経理や営業を担当し、ご主人の貴由さんが酒造り全体を担当する体制で、少子高齢化による南部杜氏後継者不足に対応し、21年酒造年度より自社通年従業員だけでの酒造りを開始しました。県の地で、長年にわたり地域に根ざした酒造りを続け、伝統的な技術と現代的な品質管理を融合させることで、高品質な日本酒を提供し続けています。地域の食文化と共に発展し、多くの人々に愛される酒蔵として、その歴史を刻み続けています。
取手の契約農家が栽培した『日本晴』を使用し、人の手による洗米、和釜によるふかし、室での麹造り、酒母、もろみまで全て手造りで行う伝統的な酒造りの現場を見学できます。醸造期間外には地域の方々に蔵を開放しており、360年以上の歴史を持つ老舗酒蔵の雰囲気を感じることができます。明治天皇から下賜された『君萬代』をはじめ、純米酒、純米吟醸酒、大吟醸まで幅広いラインナップの試飲と購入が可能で、『君萬代』で作った梅酒やノンアルコールの甘酒なども人気商品です。オンラインショップも運営しており、全国への発送も対応しています。
明治天皇から『君萬代』の銘柄名を下賜された由緒と360年以上の歴史を持つ酒蔵として、伝統的な手造りの技法を守り続けています。利根川の砂礫層を通る豊富な伏流水と地元取手産の『日本晴』を使用した地域密着型の酒造りで、昔ながらの人の手による洗米、和釜によるふかし、室での麹造りなど全工程において手造りをモットーとした品質の高い日本酒を醸造しています。取手市で唯一自社醸造を続ける蔵元として、地域の日本酒文化の継承と発展に大きく貢献し、小川夫妻による献身的な酒造りが地元をはじめ多くの日本酒愛好家から高く評価されています。
茨城県取手市取手2-13-35