明治29年(1896年)創業、熊本県山鹿市に蔵を構える千代の園酒造。山鹿市最古の酒蔵として128年の歴史を誇り、100%自家精米と100%湧水使用にこだわる。戦後日本の純米酒製造のパイオニアとして知られ、高い煙突が歴史のシンボルとなる木造蔵で伝統的な酒造りを継承。熊本伝統の赤酒も製造する数少ない蔵元として、地域の食文化を支える。代表銘柄「大吟醸 望月」は最高級の山田錦を35%まで磨き上げた逸品。独自開発の酒米「九州神力」を使用した純米酒や、すし米を使った「水景色」、崇城大学と共同開発した紫芋酒「ぱーぷる」など革新的な商品開発も特徴。全国新酒鑑評会で熊本県唯一の近年入賞蔵として技術力の高さを証明。酒造史料館を併設し、酒造りの歴史と文化を伝承する観光蔵としても親しまれている。