元禄時代(1688~1704年)に創業された静岡県富士宮市の老舗酒蔵。300年以上の歴史を持ち、富士山の恵みを最大限に活かした酒造りで知られている。柚野の寒冷地という酒造りに理想的な環境で、富士山の淊き水と有機農法で育てた山田錦を使用した酒造りを行っている。代表銘柄大吟醸『金』はモンドセレクション最高金賞を7年連続受賞し、国際的な評価を得ている。日本酒のみならずフルーツワインや焼酎なども製造し、多彩な商品で地域に貢献している。
元禄時代(1688~1704年)、江戸時代後期に富士宮市上柚野の地で創業した富士錦酒造は、300年以上の長きにわたる歴史を持つ老舗酒蔵である。創業以来、代々の主人は富士山の恵みを最大限に活かした酒造りを続け、地域の気候や水質、風土を深く理解した酒造りを発展させてきた。柚野の寒冷地という酒造りに理想的な環境で、富士山からの「富士おろし」と呼ばれる山風が酒造りに最適な条件をもたらし、天然のミネラルを多く含んだ淊き水と有機農法で育てた酒造好適米を使用した上質な酒造りを可能にしてきた。近年では国際的な評価も高く、モンドセレクション最高金賞の7年連続受賞など、日本酒の優秀性を世界に幅広くアピールしている。
酒蔵見学を積極的に受け入れており、要予約で実施している。見学時期は11月から4月、人数は5〜20名で無料、所要時間はおよそ1時間となっている。特に每年3月中旬に開催される『柚野の里・富士錦蔵開き』は毎年一万数千人もの人々が訪れる大イベントで、地域の春の風物詩となっている。富士山の美しい自然環境とともに日本酒造りの歴史や文化を体験できる貴重な観光スポット。
モンドセレクション最高金賞を7年連続受賞という素晴らしい実績を持ち、国際的な品質評価での最高水準を維持している。この受賞歴は、富士山の淊き水と有機農法で育てた原料米、そして300年以上の伝統技術が生み出す酒質の高さを世界的に証明したものであり、日本酒の優秀性を世界に幅広くアピールする重要な成果となっている。
〒419-0301 静岡県富士宮市上柚野532