文化元年(1804年)に網元だった先代が個人酒造業として創業した静岡県沼津市の老舗酒蔵。明治17年に山岡鉄舟により『白隐正宗』と命名された歴史ある銘柄を持つ。平成24年にアルコール添加酒の醸造を終了し、純米酒のみの醸造に特化。「この地でしか造れない地酒を 最高のコミュニケーションツールに」をモットーとし、「食に寄り添ったいつまでも飲める酒を 手造りで丁寧に造っている。代表取締役高嶋一孝氏のもと、地元中伊豆産山田錦や静岡県産誉富士など、地元産米を使用した酒造りで評価を得ている。
文化元年(1804年)、江戸時代後期に網元だった先代が個人酒造業として創業した高嶋酒造は、220年以上の歴史を持つ老舗酒蔵である。明治17年には、幕末の剣豪で書道家としても知られる山岡鉄舟により『白隐正宗』という銘柄名を命名されるという栄誉ある歴史を持つ。昭和33年に高嶋酒造有限会社を設立し、平成8年には株式会社に組織変更を行った。平成15年に高嶋一孝氏が代表取締役に就任し、平成24年には「アルコール添加酒の醸造を終了」するという大きな方針転換を実行し、純米酒のみの醸造に特化した。この決断は、品質本位の酒造りへの強い意志を表すものであり、現在では「この地でしか造れない地酒を 最高のコミュニケーションツールに」というモットーのもと、地域に根ざした酒造りを実践している。
蔵見学は基本的にすべてお断りしている。小規模な酒蔵であり、手造りで丁寧な酒造りに専念しているため、見学の受け入れは困難となっている。「食に寄り添ったいつまでも飲める酒」を目指した酒造りに集中している。
明治17年に幕末の剣豪で書道家としても著名な山岡鉄舟により『白隐正宗』という銘柄名を命名されたことは、日本酒業界において極めて稀な栄誉であり、武士道や武士の精神を体現した酒造りの理念を表す重要な意味を持っている。
〒410-0312 静岡県沼津市原354-1