吉田酒造株式会社
文化3年(1806年)創業、210年以上の歴史を持つ永平寺町の酒蝙です。九頭竜川の白い蒸気が白龍のように天に昇る伝説から「白龍」と命名されました。2024年3月からブランド名を「永平寺白龍」に発展させ、永平寺テロワールを追求しています。永平寺町産の米と水100%を使用し、目が届き、手が届き、心が届く米作りと酒造りをモットーに、持続可能な酒造りを実践しています。
日本酒造りの芸術を極めた酒蔵を探索しましょう。歴史ある老舗から革新的な新しい蔵元まで、日本最高の酒を醸す杜氏たちについて学びます。
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文化3年(1806年)創業、210年以上の歴史を持つ永平寺町の酒蝙です。九頭竜川の白い蒸気が白龍のように天に昇る伝説から「白龍」と命名されました。2024年3月からブランド名を「永平寺白龍」に発展させ、永平寺テロワールを追求しています。永平寺町産の米と水100%を使用し、目が届き、手が届き、心が届く米作りと酒造りをモットーに、持続可能な酒造りを実践しています。
1753年(宝暦3年)に豊村野田の地に創業した270年以上の歴史を持つ老舗酒蔵。かつて日野川の川筋であった処で、良質の伏流水を豊富に得ることができる恵まれた立地にある。雪国の気候風土を活かした越前米を使用し、伝統の技術を駆使した酒造りを行っている。代表銘柄「華燭(かしょく)」は8代目惣吉の時、大正天皇の御成婚にちなんで命名された由緒ある銘柄。蔵見学はできないが、試飲・試食が可能で、オンラインショッピングや電話・メール・FAXでの注文を受け付けている。11,000円以上(税込)の注文で送料の一部を負担するサービスも提供し、顧客との距離を大切にした経営を行っている。
1900年(明治33年)創業、旭日と日本の象徴・菊から命名。福岡県久留米市三潴町壱町原403に位置し、筑紫平野と筑後川の恵みを受ける筑後地方の酒どころ。1994年から糸島市二条の無農薬山田錦を使用、蔵人が田植えから参加。伝統的な米の旨みと食中酒にこだわり、特に燗酒を推奨。日本酒本来の米の旨味を大切にした純米酒造りに専念。
大正5年(1916年)創業。福岡県八女市黒木町黒杘36に位置し、黒木の大藤へ続く「鯉の泳ぐ通り」沿いに立つ酒蔵。矢部川源流の清冽な伏流水を使用し、軟水の特性を活かした飲み口の良い酒を醸造。伝統的な寒仕込みと槽しぼり製法を守り、代々受け継がれた技術で丁寧な酒造りを行う。現在の社長は松木道氏。
綾杉酒造場は寛政5年(1793年)に福岡市天神で創業し、228年間にわたって福岡の日本酒文化を支えた歴史的酒蔵。香椎宮の御神木「綾杉」から命名された由緒ある銘柄は、江戸時代には福岡藩主黒田家の御用酒として珍重された。筑後川水系の清冽な地下水と福岡県産「夢一献」を使用し、米の旨味を最大限に引き出す伝統製法で高品質な日本酒を醸造。令和3年(2021年)12月に惜しまれつつ閉場したが、創業地・天神の「酒のぎゃらりい・綾杉」は現在も営業を継続し、福岡の日本酒文化の発信拠点として重要な役割を果たしている。
明治30年(1897年)創業、九州最大の穀倉地帯・筑紫平野を流れる筑後川の恵みを受けた久留米市城島町の酒蔵。木製の甑(こしき)を使った伝統的な米蒸しや、30℃の麹室での麹造りなど、明治から受け継がれた手造り製法を守る。代表銘柄「筑紫の誉」「国菊」の日本酒に加え、甘酒、味噌、奈良漬も製造。5月5日から7月5日までは、座敷で筑後川名物のエツ料理を提供する特別なサービスも実施。
安政2年(1855年)創業、北野天満宮の門前町として栄えた久留米市北野町に根を下ろした歴史ある酒蔵。「千年乃松」の銘柄は、筑後川の古名「千歳川」と永遠の緑を表す松を組み合わせ、長寿への願いを込めたもの。伝統的な槽搾り(ふなしぼり)による丁寧な酒造りと、スパークリング日本酒や花を使ったリキュールなど革新的な商品開発でも注目を集めた。2019年6月より営業を休止している。
享保2年(1717年)創業、300年以上の歴史を刻む蔵元。初代高橋右衛門が米どころ八女で造り酒屋を開業し、10代目繁太郎が大正15年に会社組織に改組。銘柄『繁桝』は繁太郎の『繁』の字と、酒を量る桝が益々繁栄するようにとの願いを込めて命名。筑後川水系の清らかな水と八女の良質な米を使用し、伝統的な手造りによる酒造りを継承。
1959年(昭和34年)、明治45年創業の光安酒造株式会社から分社独立し本格焼酎の製造販売を開始。福岡県粕屋郡粕屋町長者原東に位置し、博多駅や福岡空港から近く、工場裏手にJR単線(篠栗線、福北ゆたか線)が走る長閑な蔵元。代表銘柄「博多小女郎(はかたこじょろう)」は江戸時代の近松門左衛門作人形浄瑠璃「博多小女郎浪枕」より命名。博多焼酎造りの伝統的な酒造法と研鑽した貯蔵法を駆使し、杠氏の創意工夫を加え、常に「ほんもん(博多弁で本物という意味)」を目指した本格焼酎を造り続けている。特に「吟醸磨き」は麦を50%精麦した清酒の大吟醸並みの贅沢な麦焼酎で、福岡県酒類鑑評会で6度の金賞受賞。
明治26年(1893年)、許斐儀七により福岡市中央区(当時の船町)に創業。当初は「此乃美」の銘柄で営業していたが、昭和時代に「花の関」に改名。1966年に良質な水を求めて太宰府市観世音寺に移転。赤レンガ造りの革新的な建築と伝統的な醸造法で知られる。
1895年(明治28年)創業、中国の詩「長恨歌」の「比翼の鳥」から命名、夫婦円満を象徴。わずか8人で米磨きから瓶詰めまで全工程を担当。福岡産米と筑後川の地下200mの伏流水を使用。1898年パリ万博金賞、近年も連続金賞受賞。「幸せの酒」として婚礼に人気。
明治8年(1875年)に蒲池源蔵により創業された6代続く老舗酒蔵で、「時代に寄り添う酒造り」を哲学としています。代表銘柄「黒兜」は、通常焼酎用の黒麹を使用した全国的にも珍しい純米吟醸酒で、イチゴのような甘い吟醸香と生果実を思わせる爆やかな酸味が特徴です。ワイン・アドヴォケイト誌でパーカーポイント90点を獲得し、日本を代表する日本酒に選出されています。伝統的な酒造りを守りながら、革新的な商品開発と時代に寄り添った酒造りを続けています。
福岡市博多に唯一残る現役の酒蔵。1871年(明治4年)創業、白壁土蔵にレンガの煙突という歴史的建造物は2011年に国の登録有形文化財に指定。「博多百年蔵」として知られ、福岡では珍しい通年醸造を行い、一年中新鮮な酒を提供している。
明治26年(1893年)創業、130年以上の歴史を誇る福岡県うきは市浮羽町の老舗酒造。創業者高木喜三郎の父「磯吉」と母「澤」の名前から「いそのさわ」と命名。うきは市は全国的に「上水道がない街」として有名で、全住民が井戸水や山水を使用する恵まれた水環境にある。現在の年間生産量は約4,000石(約72万リットル)で、うきは市に残る唯一の日本酒蔵。2022年には酒蔵に併設した宿泊施設「酒宿いそのさわ」をオープンし、日本酒飲み放題の宿泊体験を提供している。
享保2年(1717年)に黒田藩から酒造株を賜り、福岡・宗像の地で酒造りを開始した12代にわたり307年の歴史を積み重ねてきた老舗の酒蔵です。九州で唯一「亀の尾」米を使用した日本酒を製造し、約20種類の商品を展開しています。亀の尾と壽限無が代表銘柄で、控えめな香りと品のある飲み口が特徴の食中酒です。2024年4月に久原本家グループの子会社となり、新たな発展へと歩みを進めています。
1729年(享保14年)に玉の井酒造として創業、2011年に寒北斗酒造に改名。嘉麻市に位置し、馬見山を源流とする嘉麻川の伏流水を使用。1985年に福岡を代表する酒として「寒北斗」を開発。純米大吟醸はJR九州「ななつ星」で提供される。
森山酒造は〒838-0115 福岡県小郡市大保1067-1で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
明治31年(1898年)創業の伝統ある酒蔵。福岡県で唯一名水百選に選ばれた岩屋湧水の軟水を使用し、代々受け継がれた伝統技法で酒造りを行っています。代表銘柄は「福稲」「寳珠山」「小石原」など。東峰村は小石原焼で有名な窯業が盛んな山間の村で、自然豊かな環境の中で丁寧な酒造りを続けています。
1790年(寛政2年)、唐津街道の赤間宿に創業し、230年以上にわたり伝統的な手造りの酒造りを継承。代表銘柄「楢の露」は宗像大社の御神木・楢の木に由来。本館と煙突は国の登録有形文化財に指定され、4〜5人の少人数で丁寧な酒造りを続けている。
享保20年(1735年)創業、289年の歴史を誇る福岡県みやま市の老舗酒蔵。『心をかわす歓びを広める』を理念とし、伝統的な手造りの製法を守りながら現代の味覚に合う日本酒を醸造しています。看板商品の『菊美人』は詩人・北原白秋の実姉が先代社長夫人であった縁から、白秋が命名し墨書きした文字がラベルに使用されています。機械に頼らない手搾りにこだわり、現代設備も導入して品質向上に努めています。
文政3年(1820年)、木下斉吉氏により創業された八女市の歴史ある酒蔵。「酒を通して多くの喜びを伝えたい」という理念のもと、IWC2013でチャンピオン・サケを受賞するなど国際的に高い評価を受けている。福岡県糸島産山田錦をはじめとする地元産原料と伝統的な醸造法を組み合わせている。
明治23年(1890年)創業の歴史ある酒蔵で、元々は目野酒造として運営されていましたが、2018年に柳川酒造株式会社として再立しました。柳川市唯一の日本酒蔵として、筑後川河口付近の貝殻層の地下水を使用して日本酒を醸造しています。この水はミネラル豊富で鉄分や細菌が少なく、酒造りに最適です。代表銘柄「国の寿」は国の平和と発展を願って命名されました。
天保年間(1830-1844年)創業。福岡県嘉麻市大隈551番地に位置し、「酒蔵通り」に立つ酒蔵。代表銘柄「黒田武士」は、黒田武士を謳えた民謡「酒は飲め飲め」にちなむ。機械のみに頼らず、米の質感や気候の微妙な変化に対応する「気配りの手造り」を守り続ける。直売店「黒田武士の館」を併設。第8回福岡県酒類鑑評会金賞受賞の大吟醸、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022・2023金賞受賞のK Nextなどを製造。
天保8年(1837年)創業の林龍平酒造場は、福岡県京都郡みやこ町に位置する京築地区唯一の造り酒屋です。英彦山系の伏流水を仕込み水として使用し、代表銘柄「九州菊」を製造しています。昭和10年に「若草」から「九州菊」に銘柄を変更し、以来約90年にわたって地域に愛される地酒として親しまれています。米の旨味と爽やかな飲み口を大切にした酒造りを心がけ、健康的で楽しく飲み味わっていただけるお酒を広めることを理念としています。
明治25年(1892年)創業の萬年亀酒造は、福岡県久留米市三潴町に位置する西日本唯一の玄米日本酒製造蔵。伝統的な日本酒造りと革新的な製法を融合させ、玄米の持つ生命力と栄養価値を最大限に活かした「琥珀のつぶやき」や、独自のドリップ製法で醸造する「大吟醸ふくろこし」など、健康志向と高品質を両立させた日本酒を製造。久住山系の清冽な天然地下水を使用し、平成9年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、その品質は全国的に高く評価されている。
1922年(大正11年)創業。米穀商から酒造業に転身した歴史を持つ。福岡県三井郡大刀洗町に位置し、平安時代からの古い湧き井戸3つがあることから三井郡と呼ばれるようになった土地で、その地名と「寿」を合わせた「三井の寿」を銘柄とする。漫画「スラムダンク」の登場人物・三井寿の名前の由来となったことでも有名。作者の井上雄彦氏が「三井の寿」のファンであり、スリーポイントシューターのキャラクターにこの酒の名を付けた。蔵元専務・井上宰継氏のモットーは「0杯を一杯に」で、「科学と情熱とセンス」をキーワードに、恋瀬原川の地下86mの伏流水を使用した酒造りを行う。ワイン酵母の使用や山廃仕込みなどバラエティ豊かな酒造りで、生産量の90%以上が特定名称酒、その大半が純米酒というこだわりの造りを実践。
瑞穂菊酒造は明治元年(1868年)に福岡県飯塚市で創業した150年以上の歴史を誇る老舗酒蔵。筑豊地域の大将陣山と穂波川上流域の豊かな自然環境に恵まれ、歴史的なレンガ煙突が目印となっている。地元契約農家との強固なパートナーシップのもと、代表銘柄「一鳥万宝」では環境に優しい合鴨農法による無農薬米を100%使用。純米酒造りに特化し、地域の風土と米の旨味を最大限に引き出す伝統的な製法で、現代の健康志向にも応える高品質な日本酒を醸造している。
北九州市小倉南区の「平尾台」付近にある老舗の酒蔵で、福智山系の水や厳選された酒米を使用した清酒「無法松」を製造しています。小倉生まれで玄海育ち・郷土が生んだ一級品の味として地元で愛されています。毎日酒から特別純米、吟醸、純米大吟醸まで幅広いラインナップを揃え、山田錦、五百万石、夢一献などの酒米を使用して造られています。
1832年(天保3年)、5代目山口利七が毎日庭に飛来するうぐいすを見て酒造りを決意し創業。北野天満宮のお膝下に位置し、伝統技術と最新の発酵理論を融合。「庭のうぐいす」は香り・甘み・酸味の調和が特徴。築260年の母屋に小売販売所を併設。
延宝元年(1673年)創業、福岡県最古の酒蔵として350年以上の歴史を誇る。筑紫野市に位置し、宝満山の伏流水を自社敷地内の井戸から汲み上げ、糸島産山田錦をはじめとする福岡県産の高品質な酒米を使用。伝統的な手造り製法を守り、小規模ながら丁寧な酒造りを心がける。代表銘柄「玉出泉」「大賀」「筑紫野」を通じて、伝統の味を現代に伝えている。
1844年(弘化元年)に大分県中津市で創業、1931年に皿倉山麓の清水を発見し北九州市に移転。元は「鶴天心」だった代表銘柄「天心」は、北九州産米と皿倉山の湧水のみで醸造。2024年に創業180周年を迎え、市から感謝状を受領。
小林酒造本店は寛政4年(1792年)に福岡県宇美町で創業した230年以上の歴史を誇る老舗酒蔵。代表銘柄「萬代」は二代目が発見した亀に似た奇石から「亀は万年」の故事に因んで命名された縁起の良い日本酒。福岡県で唯一「立春朝搾り」に参加する蔵元として、立春の早朝に搾りたての新酒を届ける伝統行事を継承。三郡山系の清冽な伏流水と糸島産・水間産の厳選された地元米を使用し、8代目当主・石蔵理介杜氏のもと、伝統技術と現代的感性を融合させた高品質な日本酒を醸造している。
明治9年(1876年)に創業され、福岡県大川市鐘ヶ江に所在していた老舗酒造。酒名「清力」は、所有していた船の名前が「清力丸」だったことから命名された。筑後川水系の伏流水を仕込み水に使用し、山田錦などの良質な酒米で酒造りを行っていた。辛口を中心とした酒質で、蔵のキャッチコピーは「しみじみと男心が通う酒」であった。平成8年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、高い技術力を誇っていたが、2016年に自己破産により廃業。現在は蔵内堂が事業を継承している。
江戸時代後期に平松村(現朝倉市)で創業。日本酒、焼酎、甘酒、リキュールを製造。日本酒に最もふさわしい名として選ばれた「国菊」で有名。長期熟成麦焼酎「千年の眠り」、樫樽で6年以上熟成させたウイスキー風の「朝倉」でも知られる。
日本有数の山田錦産地である糸島市に位置し、1855年(安政2年)創業。「山田錦の田圃に囲まれた酒蔵」という地の利に恵まれ、1989年から地元産米での酒造りを開始。「田中六五」(田んぼの真中の意)を代表銘柄とし、木槽に重石を使用する伝統的なハネ木搾りを守る全国でも稀少な蔵元。
1933年(昭和8年)創業。福岡県朝倉市三奈木字川原4408に位置する酒蔵。主力銘柄「三吉正宗」を中心に日本酒製造を行う。2006年にアシードグループに吸収合併され、2016年に朝倉酒造株式会社として独立子会社化。現在はG-Lionグループ傘下で、伝統的な醸造技術を継承しながら酒造りを続けている。朝倉市ののどかな田園風景の中で、地元福岡県産の米を使用した酒造りを行う。
糸島半島の中央に位置し、1870年(明治3年)に浜地新九郎により創業。「杉能舎」の名は、初代が能を愛し杉材で能舞台を建てたことに由来する。伝統的な日本酒だけでなく、北部九州初のビール製造免許を取得し、世界大会で金賞を受賞するクラフトビールなど、「遊び心を忘れない」という理念のもと革新的な商品を生み出している。
鷹正宗株式会社は天保年間(1830-1844年)に福岡県久留米市で創業した190年以上の歴史を持つ酒蔵。1989年から福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の公認日本酒として、プロ野球ファンと日本酒愛好家の架け橋となってきた。「いい酒、いい顔、タカマサムネ。」のスローガンのもと、伝統的な日本酒と焼酎の製造を続け、地域のスポーツ文化と日本酒文化の融合に貢献。2023年6月に民事再生法の適用を申請したが、その歴史的価値と文化的意義は今なお地域に息づいている。
1874年(正式には1875年)、海上交通の要所・津屋崎に創業。明治時代には福岡県最大の清酒生産量を誇った。代表銘柄「豊盛」は地元で愛される地酒として継続。2024年、旧醸造場施設が国の重要文化財に指定され、明治期の酒造施設として貴重な建造物群を保有。
大正11年(1922年)創業、100年以上の歴史を持つ福岡県大川市の老舗酒造。蔵のコンセプトは「味の押し波・余韻の引き波」で、蔵脇を流れる筑後川のように「若い波を起こす」という想いから「若波」と命名された。福岡県内で唯一の女性杜氏である今村祐香氏が醸造を担当し、4代目蔵主今村開一郎氏、杜氏庄司貴浩氏と共に酒造りに取り組んでいる。福岡県内に2名しかいない「清酒専門評価員」が2名在籍するなど、高い技術力を誇る。週に2本のタンクのみという丁寧な仕込みで、仕込み期間中は毎週大掃除を行うなど、徹底した品質管理を実践している。
1699年(元禄12年)初代伝兵衛により創業、久留米・八女地区最古の酒蔵。現在14代目、「子孫から預かった事業」という家訓を継承。豊臣秀吉も賞賛した室町時代の「博多練酒」や元禄期のシェリー酒風の酒を再現。創業以来同じ井戸から80年かけて濾過された山水を使用。
1818年(文政元年)、地主・山口清兵衛が農業以外の地場産業創出のため創業。1991年の台風で全壊後再建。2017年、8代目・片山郁代(37歳)が大改革を実施。30歳以下の若手チームで運営し、200年以上の伝統と「泡沫発酵法」等の革新を融合。
1711年(正徳11年)創業の仍井田本家。日本初の「自然酒」を手掛け、農薬・化学肥料を一切使わない「自然米」100%と自然水で醸造することで知られる。創業300年を機に100%自然米・100%純米蔵宣言を行い、代表銘柄「にいだしぜんしゅ」をはじめ、「穏」「田村」などの純米酒を製造。環境に優しい酒造りで注目されている。
文久2年(1862年)創業、会津坂下町で160年以上の歴史を持つ老舗蔵元。初代高久學十郎の名を冠した「学十郎」を主力銘柄に、昔ながらの手作りにこだわった酒造りを続ける。全ての酒を伝統的な槽搾り(ふなしぼり)で製造し、洗米も全て手洗いという徹底した手造り製法を守る。蔵元自らが杜氏を務め、息子と共に伝統を継承している。
1918年(大正7年)創業の「ほまれ酒造株式会社」は、福島県喜多方市に所在する武号の酒蔵です。代表銘柄『会津ほまれ』は、会津清酒の名を全国に知らしめるべく命名され、清酒の銘柄でひらがなを使用する先駆的な存在でした。敗地内には1,300坪に及ぶ日本庭園『雲嶺庵』を有し、直売店での試飲や販売も行っています。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)での受賞やG7伊勢志摩サミットでの贈答品採用など、国際的な評価を得ている蔵元です。
明治時代初めの1877年頃に創業した高橋庄作酒造店。代表銘柄「会津娘」で親しまれ、『土産土法の酒造り』を目指す会津の地酒蔵。自社田での米づくりから醸造までを一貫して続けてきた会津若松市の小さな酒蔵。全商品で国産米100%を使用し、純米酒に特化した酒造りを行う。限定版「上」シリーズでは、各商品が特定の田んぼで育てられた米で作られている。
福島県会津坂下町で明治37年(1904年)創業の酒蔵。天明・一生青春・snowdropなどの銘柄を醸造。3代続けて女性が蔵元を務めた「女系の酒蔵」という珍しい歴史を持つ。現在は6代目鈴木孝市氏が杜氏兼代表取締役として、10代〜30代の若手スタッフと共に通年醸造を行う。透明感と優しい風味で飲む人に笑顔をもたらす酒造りを目指している。
1890年(明治23年)創業の酒蔵で、現在5代目当主桑原大氏が伝統的な酒造りを続けている。磐梯山の麓に位置し、日本名水百選に選ばれた磐梯西山麓湧水群の清冽な伏流水と地元産の契約栽培米を使用。伝統的な製法にこだわり、2日間かけてゆっくりと酒粕を絞る手造りの手法を守り続けている。代表銘柄は『磐梯山』『乗丹坊』等。
1643年(寛永20年)創業で福島県最古の酒蔵として知られる老舗蔵元。一時休業したが2007年に新たな設備で酒造りを再開した。代表銘柄『会州一』『儀兵衛』を製造。『会州一』は会津を代表する酒として長く愛されている。生産量が少なく幻の酒とも呼ばれ、福島県産『夢の香』を4割まで精米した大吁醸や兵庫県産『山田錦』を5割まで精米した純米吁醸など、高品質な酒づくりにこだわっている。
佐藤酒造現・三春酒造は福島県田村郡三春町字中町67で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
各酒蔵は、製造のすべての側面を監督する杜氏(マスターブリュワー)によって率いられています。これらの名匠は、何世紀にもわたる伝統を持つ特定の流派から来ることが多く、地域の技術と秘密を彼らの技に持ち込んでいます。
伝統的な酒蔵(蔵)は、最適な醸造条件のために設計された建築の傑作です。厚い壁、高い天井、戦略的な換気により、発酵に最適な環境が作られます。
多くの酒蔵は地元の米農家と密接な関係を維持しており、独自の米を栽培したり、彼らの醸造スタイルに適した特定の品種と独占的に協力したりしています。
伝統を尊重しながら、多くの酒蔵は現代の技術と手法を取り入れ、新しい酵母株、発酵方法、精米歩合を試して独自の表現を生み出しています。