加茂福酒造株式会社
島根県邑南町の山間に位置する加茂福酒造は、「逆転発想」を掲げる個性派の酒蔵です。多くの酒蔵が淡麗辛口を追求する中、あえて米の旨味を最大限に引き出した濃醸甘口の酒造りにこだわります。代表銘柄「死神」は、その哲学を象徴する一本。年間生産量200石という少量生産ながら、地元産の米と中国山地の軟水を用い、島根大学と共同開発した独自の「HA11酵母」で醸すなど、伝統と革新が共存しています。一度飲んだら忘れられない、強烈なインパクトと深い味わいで、多くの日本酒ファンを魅了しています。
日本酒造りの芸術を極めた酒蔵を探索しましょう。歴史ある老舗から革新的な新しい蔵元まで、日本最高の酒を醸す杜氏たちについて学びます。
1210件中 1001〜1050件を表示
島根県邑南町の山間に位置する加茂福酒造は、「逆転発想」を掲げる個性派の酒蔵です。多くの酒蔵が淡麗辛口を追求する中、あえて米の旨味を最大限に引き出した濃醸甘口の酒造りにこだわります。代表銘柄「死神」は、その哲学を象徴する一本。年間生産量200石という少量生産ながら、地元産の米と中国山地の軟水を用い、島根大学と共同開発した独自の「HA11酵母」で醸すなど、伝統と革新が共存しています。一度飲んだら忘れられない、強烈なインパクトと深い味わいで、多くの日本酒ファンを魅了しています。
「心と心をつなぐ酒」を理念に掲げる日本海酒造は、その名の通り日本海を望む島根県浜田市三隅町に蔵を構えます。「水澄みの里」と称されるほど清らかな水と、地元契約農家が栽培する高品質な酒米「五百万石」に恵まれた環境で酒造りを行っています。主力ブランド「環日本海」は、雄大な海を表現したキレの良い後味が特徴。一方で、限定流通の「渦」は、香りと味わいが複雑に絡み合う革新的な一本です。伝統の味を守りながらも、新たな挑戦を続けることで、地元のファンから全国の日本酒愛好家まで、幅広い層にアピールする魅力的な酒を生み出しています。
1909年(明治42年)創業の木村酒造は、島根県内に位置する地域密着型の小規模酒蔵です。公式ウェブサイトや詳細情報は限定的ですが、地元で愛される「地酒」を主力商品として製造していると推定されます。島根県産米を使用した日常酒である「地酒」は、地元の人々に親しまれる飲みやすい普通酒として、地域の食文化や伝統を支える存在として位置づけられています。100年以上の歴史を持つ酒蔵として、地域社会との結びつきを大切にした酒造りを続けていると考えられ、島根の酒文化を支える重要な存在として機能しています。
1869年(明治2年)創業のきんぽうしゅぞうは、出雲大社・大山・富士山を結ぶレイライン上に位置する神聖な土地で150年以上の伝統を継承する老舗酒蔵です。安来市清井町に蔵を構え、不死鳥を意味する「金鳳」の名のもと、清らかな水や空気の豊かな自然の中で旨みとさっぱりした後味を持つ日本酒を醸造しています。地元安来で愛され「山は大山、お酒はキンポー」と言われるほど、地域に根ざした酒造りを続けています。2022年全国燗酒コンテスト金賞、ワイングラスでおいしい日本酒アワード金賞等、数多くの受賞武を誇ひ、伝統と品質を大切にした酒造りを実践しています。代表銘柄「金鳳」シリーズや小泉八雲にちなんだ「へるん」など、地域性を大切にした酒づくりで全国から高い評価を得ています。
島根県飯南町唯一の酒蔵として85年以上の歴史を持つ株式会社赤名酒造。2014年の経営改革以降、全量純米蔵として地元産米100%使用、手造り麹、槽搾りにこだわる。標高450mの高地で醸す純米酒は、マイナス10度での長期熟成技術など革新的な手法を採用。代表銘柄「絹乃峰」「琴引山」を展開し、2024年には24万2000円の超高級酒も発表。タイ・バンコクに事務所を設立し海外展開も積極的。
1923年(大正12年)創業の木次酒造株式会社は、島根県雲南市木次町にある100年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。代表銘柄「美波太平洋」は、太平洋のような大きな心で醸す酒という意味から名付けられ、1936年に第15回全国酒類品評会で優等賞を受賞した歴史ある銘柄です。「雲」は雲南市への愛を込めた銘柄として、地元雲南市の米、水、和紙を使用したこだわりの酒造りを行っています。蔵元自らが杜氏として手がける丁寧な酒造りで、毎年味わいを変化させる独自のアプローチで注目され、常に新しい味わいへの挑戦を続けています。
1874年(明治7年)創業の國暈酒造株式会社は、島根県松江市東茶町に位置する150年の歴史を持つ老舗酒蔵です。文化5年(1808年)の大火後に建てられた武家倉庫造りの建物で、格子戸が印象的な伝統的な町家の面影を今に伝えています。「暈は誰もに恵みを注ぐ太陽の輝き」という理念のもと、出雲杜氏伝承の技法を駆使し、甘、鹹蓋、鹹箱、酒槽など昔ながらの道具を用いた本格的な手造り酒造りを続けています。全国新酒鑑評会での金賞受賞歴も多数あり、代表銘柄「八塩折」や西陣織ラベルシリーズで知られる國暈ブランドは、宍道湖からの清冽な風と共に新たな時代を作る本格的手造りの地酒として高い評価を得ています。
島根県内最古の酒蔵として400年以上の歴史を持つ右田本店は、関ヶ原の戦い直後の1602年に周防の豪族大内氏の末裔によって創業されました。益田市本町に位置し、代表銘柄「宗味」で知られる老舗酒蔵です。昭和初期まで益田経済の生命線として続いた「宗味市」を始めるなど、地域経済の発展にも大きく寄与してきました。近年は日本酒造りの伝統技術を活かし、島根県初のウイスキー蒸溜所として「右田ウイスキー」の製造も開始。2025年の世界三大酒類品評会では複数のシルバーメダルやゴールドメダルを獲得し、短期間で世界的な評価を確立しています。伝統と革新を融合させた酒造りで、地域の誇りとして新たな歴史を刻み続けています。
1884年(明治17年)創業の都錦酒造株式会社は、島根県江津市嘉久志町に位置する140年以上の歴史を持つ伝統ある酒蔵です。江津市は日本海に面した港町で、石見地方の中央部に位置し、豊かな水資源と清涼な気候に恵まれた酒造りに適した地域です。代表銘柄「都錦」は、伝統的な技法と現代的な設備を組み合わせた酒造りで、純米酒を中心とした品質重視の商品展開を行っています。地元の食材や料理との相性を考えた酒質で、温かみのある味わいとしっかりした旨みが特徴です。世代を超えて受け継がれてきた伝統と、地域の特性を活かした酒造りで、石見の地酒として地元はもちろん全国の日本酒愛好家から高い評価を得ています。
1877年(明治10年)に創業した岡田屋本店は、島根県益田市染羽町にある140年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。画聖・雪舟が第五代住職として勤めた龍蔵山医光寺のすぐ傍、閑静な住宅街に佇みます。代表銘柄「菊弥栄(きくやさか)」は「日本の弥栄(いやさか)を願う」という意味を込めて名付けられ、蔵人たちが日々人々の弥栄を願い、丹精を込めて造り上げています。杜氏は中尾昌史氏が務め、伝統的な手法を大切にしながらも、時代に合った酒造りを追求しています。また、清酒だけでなく、地元浜田市金城町産のヤーコンや益田市匹見町産のわさびを使った焼酎造りにも力を入れ、地域の特産品を活用した多様な商品展開を行っています。益田の風土と歴史を大切にしながら、地域に愛される酒造りを続ける蔵元です。
隕岐の島には環境省選定『名水百選』に選ばれた湧水が二ヶ所あり、清らかな仕込み水に恵まれています。冬の日本海を吹き渡るシベリア夤を味方に、最新設備の特定名称酒蔵での徹底した品質管理の中、和衆共同を社是として、日本酒と焼酎とリキュールを製造しております。「酒質の向上に天上なし」をモットーに、伝統的な技術と自然の恵みを活かした酒造りを行っています。
2004年設立の奥出雲酒造は、島根県仁多郡奥出雲町にある比較的新しい酒蔵です。当時の仁多町が旧八千代酒造を取得し、第三セクター方式で設立されました。神話の故郷として知られる奥出雲町で、全量地元産米を使用した純米酒造りにこだわり、自家精米による「外硬内軟」の蒸米と徹底的な衛生管理のもと、微生物との対話を重視した酒造りを実践しています。代表銘柄「仁多米」は西の横綱と称される地元のコシヒカリを使用し、全国新酒鑑評会や全米日本酒歓評会での受賞歴を持つ高品質な日本酒を醸造しています。また、道の駅「酒蔵奥出雲交流館」を併設し、観光拠点としても地域に貢献しています。
明治5年(1872年)創業、150年以上の歴史を誇る王祿酒造は、島根県松江市東出雲町に位置する小さな酒蔵です。6代目醸主・石原丈径氏が日々ストイックに酒造りと向き合い、中国の古い言葉で酒を「天の美禄」と言い、その中の王となる酒を目指して命名された「王祿」を造り続けています。純米酒にこだわり、マイナス5度での全量冷蔵保管を徹底し、精米歩合80%の空(くう)など、独自の酒質を追求しています。
明治15年(1882年)創業、140年以上の歴史を持つ李白酒造は、松江市石橋町に位置する伝統ある酒蔵です。唐代の詩人で酒を愛した李白にちなんで命名され、松江市出身の元内閣総理大臣・若槻礼次郎氏によって名付けられました。「出雲神話に出てくる酒造りの伝統、地方の食文化を後世に継承」を理念とし、人と人、料理、器、飲む空間などを楽しくつなげるコミュニケーションツールとしての酒造りを目指しています。代表銘柄「李白」をはじめ、海外向けブランド「Dreamy Clouds(DC)」なども展開し、食中酒としてバランスよく、食事をおいしくさせる酒を醸造しています。
神話の里、島根県奥出雲に三百余年の歴史を刻む簸上清酒。この蔵の最大の功績は、今や全国の半数以上の蔵で使われる「泡無酵母」の発祥の地であることです。この発見は、安全で効率的な酒造りを可能にし、業界全体に大きな進歩をもたらしました。中国山地の鉄分を豊富に含んだ伏流水で醸す酒は、芯の通った深い味わいが特徴。代表銘柄「七冠馬」は、名馬シンボリルドルフに由来し、その力強さと華やかさで絶大な人気を誇ります。また、伝統の技が光る「簸上正宗」も健在。神話と伝説が息づく土地で、日本の酒造史に名を刻んだ由緒ある蔵元です。
出雲市平田町の木綿街道に位置する明治10年(1877年)創業の老舗酒蔵です。代表銘柄「ヤマサン正宗」の『サン』は『三方よし』からきており、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という商売の哲学を表しています。60年以上のベテラン出雲杜氏が手がけ、酒米は島根県産の山田錦、佐香錦、五百万石などを全量使用した酒造りを行っています。
1907年(明治40年)創業の天佑酒造有限会社は、島根県松江市矢田町に位置する歴史ある酒蔵です。117年以上の伝統を持ち、代表銘柄「旭天佑」「旭天祐」を醸造しています。山尾昌平氏が杜氏を務め、伝統的な技法と経験を活かした酒造りを行っています。松江市の静かな住宅地に位置し、地域に根ざした小規模な酒蔵として、丁寧な酒造りを続けています。伝統と品質を大切にしながら、地元松江の水と米を使用した、着実な酒造りを目指しています。
1866年(慶応2年)創業の竹下本店は、第74代内閣総理大臣・竹下登の実家として知られる歴史ある酒造会社でした。島根県雲南市掛合町に位置し、代表銘柄「出雲誉」は1978年に竹下登氏自らが命名したことでも知られています。2022年10月31日に酒造事業を田部グループへ譲渡し、2023年4月28日に株式会社竹下本店は解散しました。現在は田部竹下酒造として酒造りが継承されています。長年にわたり地域に根ざした酒造りを行い、政治家としてだけでなく酒造りの伝統を継承してきた歴史を持つ特別な存在でした。
明治4年(1871年)創業、150年以上の歴史を持つ板倉酒造有限会社は、島根県出雲市塩冶町に位置する老舗酒蔵です。代表銘柄「天穏」は、大正5年(1916年)に日蓮宗養法寺住職より仏教の言葉「無窮天穏(天が穏やかであれば苦しみはない)」から命名された由緒ある名前です。「お神酒のような清らかで優しい、穏やかな酒質」を目指し、伝統的な「山陰吟醸造り」を実践しています。2015年から杜氏を務める小島達也氏のもと、米こうじ・突きハゼ三日麹を使用した「生酛・山廃仕込み」の無添加造りに特化し、出雲の地域特性を重視した酒造りを続けています。住宅街の一角にあり、赤瓦にそびえ立つ煙突が特徴的な風景を作っています。
1884年(明治17年)創業の都錦酒造株式会社は、島根県江津市嘉久志町に位置する140年以上の歴史を持つ伝統ある酒蔵です。江津市は日本海に面した港町で、石見地方の中央部に位置し、豊かな水資源と清涼な気候に恵まれた酒造りに適した地域です。代表銘柄「都錦」は、伝統的な技法と現代的な設備を組み合わせた酒造りで、純米酒を中心とした品質重視の商品展開を行っています。地元の食材や料理との相性を考えた酒質で、温かみのある味わいとしっかりした旨みが特徴です。世代を超えて受け継がれてきた伝統と、地域の特性を活かした酒造りで、石見の地酒として地元はもちろん全国の日本酒愛好家から高い評価を得ています。
1896年(明治29年)創業の米田酒造株式会社は、島根県松江市にある128年の歴史を誇る老舗酒蔵です。代表銘柄「豊の秋」は1915年に商標登録され、「すべての五穀の豊穣を祈り食文化の創造に貢献」することを目指し、「ふっくら旨く、心地よく」をモットーに酒造りを続けています。使用する原料米はすべて酒造好適米で、杜氏自らが「山田錦」を栽培するほどのこだわりを持っています。酒蔵で使用する水は松江の山間に湧く清水で、1日2回通い、タンクローリーで運び込んでいます。JAL国際線ファーストクラスで14年間採用された実績を持ち、品質の高さが国際的に評価されています。
文政期(1818~1830年)に商人山中床吉によって富士宮市で創業され、現在は掛川市横須賀に酒蔵を構える200年以上の武史を持つ伝統ある酒蔵。代表銘柄『葵天下』は徳川家康にちなんだ名前で、地下100mから汲み上げた南アルプス明石山系の超軟水を使用した酒造りで知られている。この超軟水が生み出すなめらかで上品な味わいが特徴で、国内外で数多くの受賞歪を誇る。営業時間は午前9時から午後5時(日曜定休)。
1868年(江戸時代中期)創業の静岡県藤枝市に所在する歴史ある老舗酒造。代表銘柄「喜久酔(きくよい)」で知られる。年間生産量約750石の小規模な蔵で、小さな蔵ならではの手作りと徹底した品質管理による丁寧な酒造りを実践している。豊富な清流大井川水系南アルプス伏流水、地元稲作農家とともに育てる酒造好適米・山田錦、静岡酵母を使用した「静岡型」の酒造りが特徴。青島孝社長が杜氏も兼任する「三刀流」(経営・酒造り・米作り)で知られる。
1868年(江戸時代中期)創業の静岡県藤枝市に所在する歴史ある老舗酒造。代表銘柄「喜久酔(きくよい)」で知られる。年間生産量約750石の小規模な蔵で、小さな蔵ならではの手作りと徹底した品質管理による丁寧な酒造りを実践している。豊富な清流大井川水系南アルプス伏流水、地元稲作農家とともに育てる酒造好適米・山田錦、静岡酵母を使用した「静岡型」の酒造りが特徴。青島孝社長が杜氏も兼任する「三刀流」(経営・酒造り・米作り)で知られる。
明治35年(1902年)に創業された静岡県磐田市唯一の酒蔵。東に太田川、西に天竜川が流れ、「中泉」という地名が示すように昨から良質の水に恵まれた土地で、越後杜氏が丁寧に酒造りを行っている。代表銘柄『千寿』『若竹』は地域に根ざした酒造りで生まれ、地元磐田市の人々に長く愛され続けている。創業百余年の伝統を守りながら、時代のニーズに合わせた酒造りを続け、地域の文化と伝統を大切にした酒蔵経営を行っている。
明治14年(1881年)に望月酿造場として創業した静岡県静岡市清水区由比の老舗酒蔵。『英君』の名は当時静岡で隱棲していた徳川慶喜公にちなんで名付けられた。山間部の桜の沢川沿いの入山地区に位置し、清らかな湧き水を使用した酒造りを行う。現在5代目の望月祐介社長のもと、静岡酵母のみを使用し、優しい味と香りの食中酒として飲み飽きしない酒質を追求。酒蔵見学も受け入れており、日本酒造りの工程や武史を学ぶことができる。国際的な評価も高く、3ヵ国への輸出実績を持つ。
天保元年(1830年)に創業された静岡県富士宮市の老舗酒蔵。代表銘柄『高砂』は伝統的な味わいを守りながら、ロンドンの世界最大の酒類品評会で2年連続金賞受賞、リージョナルトロフィーも獲得するなど国際的にも高く評価されている。平日は9時~17時、土日祖は10時~17時30分に売店を開いており、酒蔵見学も受け付けている。富士山の恵みを受けた綺麗な水と、静岡県産の優秀な米を使用し、山廃純米をはじめとする伝統的な醸造手法で丁寧に醸した日本酒を提供している。
慶応2年(1866年)に創業された静岡県富士宮市の老舗酒蔵。2012年に朝霧高原(標高900m)に移転し、富士山の恵みを最大限に活かした高地醸造を行っている。代表銘柄『千代乃峯』『げんこつ』で知られ、富士山の湧き水と厳選された好適米を使用した酒造りで評価を得ている。朝霧高原の清涼な空気と豊かな自然環境の中で、純米酒、辛口酒、粕取焼酎、日本酒仕込みの梅酒など多彩な商品を製造。酒蔵見学ツアーを実施しており、高地醸造ならではの酒造りを間近で体験できる。2023年シンガポール酒チャレンジでプラチナ賞を受賞するなど国際的な評価も高い。
元禄時代(1688~1704年)に創業された静岡県富士宮市の老舗酒蔵。300年以上の歴史を持ち、富士山の恵みを最大限に活かした酒造りで知られている。柚野の寒冷地という酒造りに理想的な環境で、富士山の淊き水と有機農法で育てた山田錦を使用した酒造りを行っている。代表銘柄大吟醸『金』はモンドセレクション最高金賞を7年連続受賞し、国際的な評価を得ている。日本酒のみならずフルーツワインや焼酎なども製造し、多彩な商品で地域に貢献している。
300年以上の歴史と伝統を誇る静岡県清水区の老舗酒蔵。代表銘柄『臥龍梅』は世界酒蔵ランキングで上位50位に入賞するなど国際的にも高く評価されている。従来の静岡型吟醸酒とは一線を画した個性的な酒質で知られ、山田錦、雄町、愛山、短稈渡船などの酒造好適米を使い分けた多彩な純米大吟醸を製造。全国新酒鑑評会でも表彰実績を持ち、品質の高さで多くの日本酒愛好家から支持を得ている。芳醇でフルーティーな香りと豊かな味わいを特徴とし、静岡県内でも独特の存在感を放つ酒蔵として名高い。
文化元年(1804年)に網元だった先代が個人酒造業として創業した静岡県沼津市の老舗酒蔵。明治17年に山岡鉄舟により『白隐正宗』と命名された歴史ある銘柄を持つ。平成24年にアルコール添加酒の醸造を終了し、純米酒のみの醸造に特化。「この地でしか造れない地酒を 最高のコミュニケーションツールに」をモットーとし、「食に寄り添ったいつまでも飲める酒を 手造りで丁寧に造っている。代表取締役高嶋一孝氏のもと、地元中伊豆産山田錦や静岡県産誉富士など、地元産米を使用した酒造りで評価を得ている。
明治4年(1871年)に現在地で中村家が酒造業を興した静岡県浜松市の歴史ある酒蔵。主なブランドは『出世城』『葵御紋』で、徳川家康ゆかりの浜松という土地柄を活かした酒造りで知られている。浜松市中区天神町に工場と本社を置き、『天神蔵』『浜千鳥』などの銘柄で地域に親しまれている。遠州灘をイメージした銘柄名など、地域の特色を生かした酒造りを実践している。
花の舞酒造株式会社は〒434-0004 静岡県浜松市浜北区宮口632で伝統的な酒造りを行う蔵元です。地域の特色を活かし、地域の気候風土を最大限に活かした酒造りを特徴としています。厳選された原料米と清らかな仕込み水を用い、熟練の技により米の旨みを最大限に引き出す醸造を心がけています。食中酒として料理との調和を大切にし、地元の食文化と密接に結びついた味わいを追求し続けています。
天保元年(1830年)に創業された静岡県焼津市の老舗酒蔵。代表銘柄『磯自慢』は2008年の洞爷湖サミット、2016年の伊勢志摩サミットで各国の首脳に振る舞われるなど、今や日本を代表する酒蔵として国際的にも高く評価されている。早くから吟醸造りに取り組み、静岡県内吟醸蔵の先駆となった歴史を持つ。直営販売所での購入は可能だが、一般向けの酒蔵見学は実施しておらず、商品の購入が主な目的となる。絶え間ない品質向上への探求と、伝統的な手法を守った酒造りで、日本酒の頂点を極めようとする姿勢が全国の日本酒愛好家から絶大な支持を得ている。
昭和10年に設立された伊豆半島唯一の酒蔵。日本酒・焼酎・リキュールを製造している地域密着型の蔵元である。代表銘柄『萬燿』は2022年国連総会レセプションで提供されるなど国際的な評価も得ている。伊豆の清らかな水と地元の米を使用し、伝統的な手法で丁寧に醸造している。営業時間は9:00-17:00(水曜・日曜・年末年始定休)で、直販店も併設している。約150年の間に製造法、税制、販売ルートなどの変化を乗り越えながら、地域に根ざした酒造りを継続している。
明治5年(1872年)に創業された静岡県掛川市の老舗酒蔵。代表銘柄『開運』は地元小貫の発展を願って名付けられ、今では静岡県を代表する日本酒の一つとして全国に知られている。現在5代目の土井弥市社長のもと、梼葉農杜氏が酒造りを指揮し、能登杜氏伝統の職人気質と自家精米へのこだわり、最新の酒造設備を組み合わせた酒造りを行っている。目指すのは飲み飽きせずにすいすいと呑める食中酒で、IWC2017でトロフィーを獲得するなど国際的な評価も高い。
静岡県静岡市清水区由比に位置する歴史ある酒蔵。代表銘柄『正雪』は静岡県内でも高い評価を得ており、静岡酵母を使用した繊細で上品な日本酒作りで知られている。山田錦や五百万石などの酒造好適米を使い分け、純米大吟醸から純米酒まで幅広いラインナップを揃えている。由比の美しい自然環境の中で、伝統的な醸造技術と現代的な設備を組み合わせた酒造りを行っている。地元はもちろん、全国の日本酒愛好家からも高い評価を得ており、静岡県の代表的な酒蔵の一つとして数えられている。
寛保3年(1743年)に創業された静岡県富士宮市の老舗酒蔵。270年以上の歴史を誇り、上野地区唯一の酒蔵として地域に根ざした酒造りを続けている。代表銘柄『富士山』『白糸』は100%富士山の伏流水を仕込み水として使用し、100年以上にわたり石川県の能登杜氏組合から杜氏を招いて伝統的な酒造りを行っている。現在の代表牧野利一氏のもと、昨からの技法と富士山の恵みを活かした酒造りで、地元はもちろん全国の日本酒愛好家から高い評価を得ている。
明治20年(1887年)頃、初代森本庄平により創業された静岡県菊川市の小さな酒蔵。大正13年(1924年)に現在地へ移転し、平成12年から自醸蔵として酒造りを再開。平成26年からは純米酒のみを醸造している。代表銘柄『小夜衣』は地元の伝説にちなんだ名前で、丁寧な手造りによる味わい深い日本酒を提供している。少量生産ながら品質にこだわり、地域に根ざした酒造りを続けている。
明治15年(1882年)に創業された静岡県藤枝市の老舗酒蔵。代表銘柄『志太泉』は藤枝の地主・杉村家の分家である望月家が望月久作により始めた酒造りの伝統を受け継いでいる。現在の代表望月雄二郎氏のもと、能登杜氏の西原光志氏が酒造りを指揮している。南アルプス系の軟水である瀬戸川伏流水を使用し、すべての酒に吟醸造りの手法を応用した丁寧な酒造りで知られている。地元藤枝産の誉富士を使用した酒造りにも積極的で、テロワールを表現した地域性豊かな日本酒を提供している。
明治25年(1892年)に創業された静岡県御殿場市の老舗酒蔵。国道16号から富士山側へと2キロほど入った標高480メートルの富士の裾野に位置し、地下80メートルから自噴する富士山の伏流水を使用して日本酒を醸造している。代表銘柄『金明』は地元で長く愛され続けてきた定番酒で、現在の代表根上陽一氏が杜氏を兼務して酒造りを行っている。富士山の恵みである清らかな水と地域の気候を活かした酒造りで、地元に根ざした伝統的な味わいを存続している。
天保13年(1842年)に創業された静岡県藤枝市の老舗酒蔵。現在6代目の杉井均乃介氏が主人兼杜氏として酒造りを手掛けている。代表銘柄『杉錦』は伝統的な醸造手法にこだわった造りで知られ、特に生酔系や山廃系の手法が全体の80%以上を占める特色ある酒蔵。過去には『亀川』『杉正宗』といった銘柄も使用していた歴史を持つ。日本酒の伝統を守りながら、時代に合わせた醸造技術を組み合わせた酒造りで、地元をはじめ全国の日本酒愛好家から支持されている。
安政元年(1854年)創業の相澤酒造は、栃木県佐野市で170年以上の歴史を持つ老舖酒蔵です。代表銘柄『愛乃澤』で知られ、現在8代目蔵元・相澤祥子氏と、娘で栃木県内初の女性杜氏である相澤晶子氏により酒造りが行われています。敷地内の井戸から秋山川伏流水を汲み上げ、仕込み水として使用しています。『純米吟醸 愛乃澤 純』は栃木県内で初めて商品化された純米酒という武史を持ち、地元の人々に愛され続け150余年。栃木県内での女性杜氏のパイオニアとしても注目されています。
天保2年(1831年)創業の相良酒造は、栃木県栃木市岩舟町に位置する190年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。日光連山系の硬度33mg/ℓの軟水を仕込み水に、栃木県産の五百万石や『とちぎ酉7514』など地元米と栃木県酵母にこだわり、青葉にそっと寄り添う朝露のような優しく包み込む味わいの日本酒を醸造。北関東では数少ない女性杵氏・相良沙奈恵氏が29歳の若さで伝統を継承しています。
嘉永2年(1849年)創業、栃木県那須烏山市に位置する170年以上の歴史を持つ老舗酒蔵。那須の清流を仕込み水に使用し、洞窟での貯蔵という全国でも珍しい製法を採用している。洞窟内の一定した温度と湿度が日本酒の熟成に理想的な環境を提供し、自然の力を活かした酒造りを実践。代表銘柄「東力士」「熟露枯」「極雫」などを醸造し、米の旨みと甘みを最大限に引き出すことを大切にしている。那須の豊かな自然環境の中で、伝統的な技術と革新的な取り組みを融合させた独特な酒造りで知られる。
明治14年(1881年)創業の鳳鸞酒造は、栃木県大田原市に位置し、138年の歴史を持つ老舗酒蔵でした。『鳳鸞』『那須自慢』などの日本酒に加え、2000年からは『那須の原ワイナリー』としてワイン・リキュールの製造も開始し、合計40品目を製造販売していました。残念ながら2019年12月に事業停止し、現在は操業を終了しています。
明治5年(1872年)創業の小林酒造は、栃木県小山市で『鳳凰美田』を醸造する蔵元です。日光連山の伏流水を仕込み水に、山田錦、五百万石、美山錦、雄町などの酒造好適米を使用し、吟醸造りを基本とした丁寧な醸造を行っています。華やかな吟醸香と上品な甘みが特徴の『鳳凰美田』は、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、国内外で高い評価を得ています。
文化8年(1811年)に創業した飯沼銘醸は、210年以上の歴史を持つ栃木市西方町の老舗酒蔵です。初代飯沼岩次郎は新潟県長岡市出身の出稼ぎ者で、代表銘柄『姿』『杉並木』を醸造しています。酒造りには自社敷地内の深井戸の水(男体山からの大谷川伏流水)を使用し、9代目当主飯沼徹典氏が杜氏も兼任し、4名の少数精鐸チームで酒造りを行っています。「米の旨みと酸味のバランス」を重視した高度な伝統技術で丁寧に製造しています。
1907年(明治40年)創業、現在117年の歴史を持つ池島酒造は、栃木県宇都宮市で代表銘柄『池錦』を醸造する老舗酒蔵です。『主人自ら蔵に入るべし』という創業の精神を代々にわたり受け継ぎ、現在は代表・池島英哲氏が伝統的な手作業による酒造りを続けています。栃木県内の老舗酒蔵の一つとして、伝統的な酒造技術を維持しながら、地元に愛され続ける酒造りを行っています。
明治13年(1880年)に創業した片山酒造は、日光市で144年以上の歳月を重ねた歴史ある酒蔵です。代表銘柄『柏盛』を醸造し、日光連山の湘水と大谷川の伏流水を仕込み水に使用しています。創業から伝わる『佐せ式』という伝統的な槨り手法を用い、原酒に特化した酒造りで30年以上続けています。素材と製法にこだわった澄み渡る日本酒を丁寧に造り、日光の地酒として多くの方に愛されています。
各酒蔵は、製造のすべての側面を監督する杜氏(マスターブリュワー)によって率いられています。これらの名匠は、何世紀にもわたる伝統を持つ特定の流派から来ることが多く、地域の技術と秘密を彼らの技に持ち込んでいます。
伝統的な酒蔵(蔵)は、最適な醸造条件のために設計された建築の傑作です。厚い壁、高い天井、戦略的な換気により、発酵に最適な環境が作られます。
多くの酒蔵は地元の米農家と密接な関係を維持しており、独自の米を栽培したり、彼らの醸造スタイルに適した特定の品種と独占的に協力したりしています。
伝統を尊重しながら、多くの酒蔵は現代の技術と手法を取り入れ、新しい酵母株、発酵方法、精米歩合を試して独自の表現を生み出しています。