兵庫県兵庫県
県庁所在地: Kobe
関西
日本の日本酒生産の誰もが認める王者、兵庫へようこそ。国内最大の酒どころ「灘五郷」があり、最も有名な高級酒米「山田錦」の発祥地でもあります。
兵庫県の酒蔵
かすみつる
さわのつる
きんぱいしゅぞう
岡村酒造場
明治22年(1889年)創業、三田市唯一の酒蔵。江戸末期に建てられた酒造場は平成26年に兵庫県景観形成重要建造物に指定された。三田の恵まれた自然の中で育まれた米と水を使用し、5代目当主自らが醸す酒は、こくがあり味わい深い。
おおぜき
北山酒造
大正8年(1919年)創業。元々は約200年間みりん製造を行っていたが、2代目北山卓三により日本酒製造に転換。灘五郷の西宮郷に位置し、「島美人」ブランドを展開。灘の男酒とは異なる、やわらかく香り豊かな味わいが特徴。
にほんさかり
大澤本家酒造
1770年(明和7年)堺宿院にて創業、1954年(昭和29年)に灘・西宮に移転。250年以上の伝統を持ち、阪神淡路大震災を奇跡的に乗り越えた灘五郷唯一の現役木造蔵。築60年以上の木造蔵で、和釜や箱麹など伝統的な製法を守り続けている。
木谷酒造
1833年(天保4年)灘西宮で創業、約190年の歴史を持つ酒蔵。灘五郷の一つ西宮郷に位置し、「喜一」ブランドの日本酒を醸造。「喜一」は「飲む人、売る人、造る人の喜びを一つにする酒」という意味を込めている。
はくたか
辰馬本家酒造
1662年(寛文2年)創業、360年以上の歴史を持つ日本有数の老舗酒蔵。灘五郷の西宮郷に位置し、「白鹿」ブランドを展開。創業以来、西宮の名水「宮水」を使用し、「酒は造るものではなく、育てるもの」という理念のもと酒造りを続けている。
浜福鶴銘醸
1808年に初代小山屋又兵衛により創業。灘五郷の地で200年以上の歴史を持つ。阪神淡路大震災を乗り越え、「酒の本場・灘で最高の酒を醸す」をモットーに、高品質な吟醸酒造りに特化した蔵として再スタートを切った。
泉勇之介商店
1882年(明治15年)初代泉勇之介により創業。「灘泉」銘柄を醸造。灘に残る唯一の木造酒蔵は国の登録有形文化財に指定された。戦災を免れたが1995年の震災で大きな被害を受け、2013年に廃業。
安福又四郎商店
1751年(宝暦元年)創業、灘五郷の一つ御影郷の酒蔵。「大黒正宗」ブランドを展開。1995年の震災で木造蔵が全壊したが、2013年から白鶴酒造の協力を得て伝統的な手造りを継続。兵庫県産米100%使用の濃醇旨口の食中酒を追求。
泉酒造
1756年(宝暦6年)創業。1995年の阪神淡路大震災で250年の歴史を持つ蔵が焼失。12年間の休造を経て、前当主の孫娘・泉藍氏のもと2007年に酒造りを再開。兵庫県産米100%使用の「仙介」ブランドを展開。
櫻正宗
1625年(寛永2年)伊丹で創醸し、1717年(享保2年)に魚崎へ移転し酒造専業となる。6代目当主・山邑太左衛門が1840年に名水「宮水」を発見し、灘酒の発展に大きく貢献。「正宗」の元祖であり、協会一号酵母の発祥蔵として知られる。
神戸酒心館
1751年(宝暦元年)創業、灘五郷の一つ御影郷で「福寿」を醸す蔵元。世界初のカーボンゼロ酒造りで知られ、2008年からノーベル賞公式行事で提供される日本酒に選定。醸造棟、販売店舗、日本料理店、イベントホールの複合施設を運営し、十三代にわたり手造りの伝統を守る。
小西酒造
1550年創業、日本最古の清酒ブランド「白雪」を持つ日本最古の酒蔵。当初は薬種商から始まり、1612年頃から酒造業を本業に。1635年、富士山の雪景色に感動した二代目が「白雪」と命名。清酒発祥の地・伊丹で470年以上の伝統を守り続ける。
伊丹老松酒造
1688年(元禄元年)創業、335年以上の歴史を持つ酒蔵。1697年に江戸幕府の御免酒(官用酒)24蔵の一つとなり、「老松」はその中でも最高の格式を誇った。「千年経っても緑を保つ老松」から命名。清酒発祥の地・伊丹で伝統を守り続ける。
川辺酒造
1943年(昭和18年)に5軒の酒蔵が合併して設立、起源は安永年間(1772-1780年)に遡る。猪名川町に位置し、猪名川の桜のように清酒界の花となることを願い命名された「花衣」を醸造。但馬杜氏による伝統的手造りで、「長寿の滝」の名水と山田錦を使用。
明石酒類醸造
1856年(安政3年)創業。明石の新鮮な魚で有名な地にちなんで「明石鯛」を醸造。杜氏・米澤仁雄のもと、伝統的な手造りで少量生産を行う。フランスのKura Masterやモンドセレクションなどで金賞を受賞し、国際的に認められた地酒蔵。
西海酒造
1716年(享保元年)徳川吉宗の時代に創業、明石最古の酒蔵。9代目当主が山田錦の米作りから酒造りまで一貫して行う。初代が鶴に乗って大空を翔る夢を見たことから「空の鶴」と命名。300年以上の歴史を持つ「西灘」の酒どころに位置する。
神結酒造
1886年(明治19年)創業、加東市唯一の酒蔵。加古川闘竜灘下流に位置し、蔵の裏の2本の樫の木が結ばれているように見えることから「神結」と命名。地元産山田錦と五峰山の伏流水を使用。全国新酒鑑評会で7回金賞を受賞。
富久錦
1839年(天保10年)加西市で創業。1992年に純米蔵宣言を行い、1996年から地元加西市の米のみを使用。「富久錦」の名は一乗寺の紅葉の「錦」と縁起の良い「富久」を組み合わせた。築100年の酒蔵を改装した「ふく蔵」を運営。
岡田本家
1874年(明治7年)創業、現在は加古川市唯一の手造り酒蔵。「盛典」は明治天皇即位の礼「御大典」に由来。戦後は大手の下請けとなり販売を停止していたが、2010年に復活。地元産原料100%使用し、わずか2人で年間2万リットルを醸造。
キング醸造
1900年(明治33年)創業、2020年に120周年を迎えた。1901年から「日の出みりん」を製造。紙パック清酒を中心に、ワイン酵母を使った純米酒など高級酒も展開。日の出ホールディングス傘下で12社に拡大、44カ国に輸出。稲美町産シリーズで地産地消を実現。
ヤヱガキ酒造
寛文6年(1666年)藤原鎌足33代目子孫の長谷川栄雅により創業。元禄3年(1690年)播磨国林田で醸造開始。350年以上の歴史を持ち、伝統の蓋麹法と先端技術を融合。山田錦と林田川の名水「千寿の水」を使い、主力「八重垣」や高級「無」シリーズを醸造。
下村酒造店
明治17年(1884年)90%が森林の安富町で創業。「手造りに秀でる技はなし」の家訓を守り、機械化・大量生産を完全拒否。年間600石の純米酒のみを最大1トン仕込みで醸造。下村元基社長のもと、信頼できる地酒専門店のみに「奥播磨」を出荷。
田治米
元禄15年(1702年)赤穂浪士討ち入りの年に創業、19代目田治米博貴が継承。竹川の地下水と先祖の故郷・和泉国から「竹泉」と命名。半径30km以内の契約農家の米100%使用、7号酵母のみで食中熟成純米燗酒を醸造。
銀海酒造
明治30年(1897年)「兵庫の屋根」氷ノ山の麓で創業、120年以上の手造り伝統を守る。手で温度を感じながら醸造し複雑な深みを生む小規模蔵。地元の桂の巨木から着想した「katsura」や切れ味鋭い純米吟醸「稜線」など革新的なボトルデザインでも知られる。
狩場酒造場
大正5年(1916年)丹波杜氏・狩場藤蔵により創業、現在4代目狩場一龍が継承。「秀月」は昭和32年、3代目が蔵の上に浮かぶ美しい青い月に魅せられ命名。手造り麹にこだわり、心と体に優しい酒を醸造。波賀野の静かな地で100年以上の伝統を継続。
都美人酒造
昭和20年(1945年)淡路島南部の歴史ある10蔵が合併し創業。山廃仕込み50%以上を維持し、伝統的槽掛け天秤搾りを復活。2024年新杜氏・能登杜氏の家修のもと「都美人太陽」がIWCチャンピオン酒受賞。合鴨農法の無農薬米使用。
吉村酒造
昭和31年(1956年)法人化、屋号「松葉屋」で新温泉町に醸造所を構える。伏見城解体に関わった吉村勘兵衛家の分家。昭和43年までに全製品の防腐剤除去を全国に先駆けて完了した進歩的な蔵。本社は京都伏見、醸造所は兵庫。
千年一酒造
明治8年(1875年)創業、最盛期50蔵あった淡路島で現在2蔵のみの貴重な酒蔵。147年の歴史を持ち、日本酒造組合中央会の厳格な「手造り」基準を満たす完全手造り。全国新酒鑑評会金賞多数受賞、淡路島限定酒の無料試飲可能。
ふくむすめしゅぞう
はくつるしゅぞう
ほんだしょうてん
鳳鳴酒造
寛政9年(1797年)西尾酒造として創業、1945年に篠山市内13蔵が合併し鳳鳴酒造に。城下町に位置し、築210年以上の建物は国の有形文化財。2001年開設の見学施設「ほろ酔い城下蔵」では音楽振動醸造のためモーツァルトやベートーヴェンが流れる。
神崎酒造
1875年(明治8年)岡庭酒造店として創業、地区で初めて播磨米を使用した蔵。戦後の閉鎖を経て、同地区の3蔵が合併し神崎酒造として再出発。清水の湧く「真名井」と天女をイメージした「真名井乃鶴」、播州の秋祭りの豊作祈願舞踊から名付けた「龍王の舞」を醸造する小規模蔵。
きくまさむねしゅぞう
灘菊酒造
1910年(明治43年)川石本家酒造から独立して創業。2004年から女性杜氏・川石光佐が指揮を執る注目の蔵。姫路市手柄地区に位置し、年間約200石を伝統的手造りで醸造。代表銘柄「灘菊」、杜氏の名を冠した「MISA」シリーズ、「きくのしずく」を展開。
西山酒造場
嘉永2年(1849年)創業、「小鼓」は俳人・高浜虚子が命名。172年以上の歴史を持ち、日本酒に限らず焼酎、ジン、ブランデー、リキュールと多様化。2024年に木造酒蔵をリノベーションした酒・発酵・芸術の複合施設「鼓傅」を開設。